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自動車税の支払い、損してない?節税手段もチェック! (2ページ目)

そなえる 中村 賢司

購入時期でも料金が変わる、月始めの購入がお得な理由

電卓を持つ笑顔の男性
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自動車の購入時期により自動車税の税額が変わるのをご存知でしょうか。

自動車税は毎年4月1日に自動車を保有している人が1年分の税金を支払いますが、4月以降に自動車を購入した場合は月割で支払うことになるのです。

例えば10月に自動車を購入した場合は、月割で半年分の自動車税を支払うのですが、10月1日に登録しても10月31日に登録しても半年分の自動車税を支払うことには変わりません。

よって納車時期にこだわりが無ければ、月始めに購入した方が1カ月分の月割自動車税がお得になります。登録が月末になるようであれば、翌月1日にした方が自動車税の税金を抑えることができます。

ちなみに軽自動車にはこの月割という制度はありません。

軽自動車の場合は、4月1日の所有者が軽自動車税を支払い、それ以降に軽自動車を購入した場合はその年度分の軽自動車税は支払わなくてもよいことになっているので、いつ購入しても変わりません。

支払い方法で税金がお得になることも

自動車税は現金払いだけではなく、クレジットカード払いや、PayPay・LINE Payなどの二次元コード決済、nanaco・WAONなどの電子マネーなどでも支払うことができます。ポイント還元のことを考えると、キャッシュレス決済の方がお得になるといえるでしょう(PayPay での自動車税支払いは2022年4月よりポイント付与がなくなりました)。

クレジットカード払いの場合は、まずお住いの都道府県に都道府県税のクレジットカード払が可能かどうかご確認ください。各都道府県が独自の納付サイトを設けている場合があります。例えば大阪府の場合、府税の対象税目が確認できるサイトがあり、納付できる税金の種類や利用できるクレジットカードの一覧が掲載されています。

しかし、クレジットカード払いの納税には手数料が必要となるため、ポイント還元額と比較してお得になる場合のみ利用するようにしましょう。

PayPayやLINE Payなどの二次元コード決済の場合は、アプリ内にある「請求書支払い」を選択して、自動車税の納付書に掲載されているバーコードを読み取り決済します。この方法だと自宅にいながら納付できるのでとても便利ですね。金融機関の窓口やコンビニへ納付書を持参しての二次元コード決済はできませんのでご注意ください。

nanacoやWAONなどの電子マネーの場合、支払いでのポイントは付与されず、電子マネーへのチャージの際、そのチャージ方法やチャージするクレジットカードによりポイントが付与されます。

毎年届く納付書を金融機関やコンビニに持参し現金で支払っているという人は、今年の支払いから試してみてはいかがですか。

自動車税について注意点は

ショールームの自動車
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廃車・譲渡をする際の登録の抹消や変更手続きに注意

年度の途中で自動車を売却した場合は、1年分支払った自動車税の還付を受けることができます。しかし移転登録(名義変更)か抹消登録かにより還付の有無が異なりますので良くご確認ください。

まず移転登録(名義変更)の場合は、自動車税の還付はありません。自動車買取業者により自動車税の過払い分を査定価格に反映してもらえることもあるようですが、税金の還付ではないので、査定価格の内訳に未経過月数の自動車税が含まれていない場合は交渉してみるとよいでしょう。

自動車税の通知は毎年5月頃に届くので、4月から5月にかけて車を売却される場合は特に交渉してみるとよいでしょう。既に売却済みだったとしても、4月1日時点の所有者に納税義務がありますのでご注意ください。

続いて売却したのち廃車にする場合は、運輸支局で永久抹消登録もしくは一時抹消登録をすることで、年度末までの未経過月数に応じて既に納めた自動車税が還付されます。還付される金額は、納めた自動車税を12カ月で割り未経過月数をかけた額となります。(100円未満は切り捨て)

移転登録か抹消登録か、売却する方法をよく確認しておきましょう。

自動車税の支払いはいつからいつまでか

期限を過ぎた場合の対処法、ペナルティは

自動車税の納税通知書は毎年5月初旬に都道府県から発送されます。納付期限は5月31日なので同封されている納付書で速やかに支払わなければいけません。(5月31日が土日祝日の場合は翌営業日まで)

この納付期限を過ぎてしまうと延滞金というペナルティが発生します。

延滞金は年度により変動がありますが、納付期限の翌日から1ヵ月を経過した場合は本来の自動車税・軽自動車税額に2.4%加算、それ以降になると8.7%の加算となります(2023年度の場合)。6月後半には督促状が発送されますが、延滞期間が長くなると財産の差し押さえなどの可能性があるので気を付けてください。

また自動車税を滞納している場合は車検を受けることができませんので、そもそも車を乗り続ける事ができなくなります。

まとめ

今回は自動車税について、どんな車にいくらかかるのか、自動車税が軽減できる制度や購入時期、支払い方法などについて解説しました。特に以下の点について理解を深めていただければと思います。

自動車の購入をこれから検討している人は、今回紹介した自動車税の免税や減税の制度や購入時期などに理解を深めておくとお得に自動車を購入することができるでしょう。

また既に所有している人も、自動車税の支払方法は現金だけではなくキャッシュレス決済も利用できるのでお得に納税することができます。まだ現金派という方は、次回からキャッシュレスでの納税を検討してみてください。

自動車税についてのQ&A

Q.フィットなどの小型車は、普通車と比べてどのくらい自動車税に差がありますか。

A.フィットやヤリス、アクアなど人気のあるコンパクトカーは排気量が1000~1500ccクラスなので自動車税は3万500円です。3ナンバーに該当するような普通自動車などは、排気量が2000cc超なので4万3500円以上の負担となります。自動車税は毎年支払う税金なので排気量が大きくなればなるほど維持費の負担も大きくなります。

Q.クリーンディーゼル車はエコカー減税の対象とならないのですか。

A.2020年12月の「令和3年度税制改正」で、クリーンディーゼル車が2023年度以降エコカー減税から除外されることが決まりましたので、現在は対象となりません。その背景には温暖化ガス削減へ向けた海外での内燃エンジン車の販売禁止があるでしょう。

欧州連合(EU)は2035年までにハイブリッド自動車を含むガソリン車やディーゼル車の販売を事実上禁止する方針を打ち出しました。全世界でEV化を強く進めていることから今後は電気自動車がますます主流になっていくでしょう。

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