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自己肯定感が低いと年収まで低くなるっちゅう説を論破してやる!!

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村 修治

自己肯定感が低いと年収まで低くなるっちゅう説を論破してやる!!

【画像出典元】「aijiro/shutterstock.com」

自己肯定感を上げるありがたいお話とか!?自己分析をする立派なコーチングのお話とか!?自分の前世を知れば良いというスピリチュアルなお話とか!?ワタシ(中村修治)は、そういうお話を聞くたびに、なんかイライラする!!いつも、どうも、なんだか気持ちが悪い!!

自己肯定感が低いと年収まで低いという説もまかり通っている昨今。自分探しなど、とうの昔に捨てたオッサンが、この説に真っ向から反論してみる。

あなたはウンコを漏らしたことがあるか!?

この世には「ウンコ漏らしたことあるを年収別に調査」した結果があるのをご存知か!?男女1400名に聞いた調査結果によると「ウンコを漏らしたことがある」と答えた割合は、年収300万円以下の人の31.6%に対して年収1,000万円以上が47.5%ともっとも高い割合となった。

例に漏れず、ワタシも、ウンコを漏らしたことがある。年老いて、余裕が生まれるほど、その武勇伝を語りたくなっている。これって「自己否定」できる正直さや余裕こそが、年収の高さに繋がっていることに他ならない。

ワタシは、お陰様で、多くの経営者の方と絡ませていただいている。その御大たちに共通するのは、みなさん「最低の自分」を自覚なさっていることである。社員さんの前では、良いことをいう社長さんのフリ。一生懸命、フリを続けているのだとおっしゃる。そして、堂々と「私はウンコを漏らしたことがある」と宣言される。

自分の最大の敵は、自分である!!

どこかに本当の自分がいるはずだ。今の私よりもすごくいい自分が。そんなもの幻想でしかない。こんなはずじゃなかったと言い続けちゃう「自分探し」は、ある意味、緩やかな×殺である。この社会が人間至上主義になってしまう最大の要因は「自己実現」欲求なのだと思っている。
自分の最大の敵は、自分である。
白馬に乗った自分様など、突然、やってくるわけがない。
自分探しなんて究極の煩悩だよ。
そんなことに付け込んだ怪しいビジネスが横行している。
自分、自分と“理想の自分”にこだわり続けて拓ける未来などタカが知れているのに…。

その年収は、その周囲の人は、自分の鏡!?

造幣できるのは、国だけである。お金を自分で造ることはできない。年収を上げたいなら、この社会の中を生きるとは!?という哲学が根っこになる。自分が自分だけを肯定したところで年収は、直接的には、上がらない。
この社会があって、他者もいっぱいいて、みんな楽しく生きたいと願っているのが前提のコミュニティをワタシたちは生きている。要は、自分を考えるということは、自分だけを考えるのではなく、他者の中にいる自分を見つけ出すことで、社会に生きる自分を発見することである。
経営コンサルタントである山口周さんは、こんなことをつぶやいておられる。「周囲の人がイマイチだよなあと思うなら、自分がイマイチということです。周囲の人は自分のレベルの鏡ですから」。

その年収は、そのイマイチな周囲は、自分のレベルの鏡である。
自己を肯定する前に、他者や社会をも肯定し、一緒に、高みを目指すしかない。

最低だからこそ、上を向ける!!

ワタシは、未だにウンコを漏らすことがある。気をつけてはいるが、セクハラまがいの発言もしょっちゅうである。還暦を過ぎても108個以上の煩悩に翻弄されている。カミさんからは、いろいろと注意を受けている。ひとりの男であるワタシは、最低である。その最低の自覚があるからこそ、他者を目の前にしたら、なんとか頑張る。そこまで最低だったら、本当にホントの最低だから。
自己肯定感の高い低いもありはしない。
ただ斜め45度くらい上を向いて相談を受けるだけである。
ただ斜め45度くらいの角度からコラムを書いているだけである。
それは、いまを以って、ワタシ個人は最低だという認識があるからである。

そもそも、くだらねぇでしょ!?
そもそも、しょーもないでしょ!?
自分って!?
そうじゃないの!?