フリーランスが『フリー(自由)』であり続けられるための極意!!
監修・ライター
ワタシ(中村修治)は、有限会社ペーパーカンパニーの代表であるものの、その実態は、ほぼほぼフリーランス。フリーランスの魅力は、文字通り『フリー(自由)』であることなのだけれども…そうは問屋が卸さない。
お金に縛られる。人間関係に縛られる。当然、仕事に縛られる。理想とする『フリー(自由)』とは、ほど遠い所に甘んじてしまうのもフリーランスの宿命である。
ワタシは、この『フリー(自由)』を享受することを目指して30年以上を費やしている。自称ではあるけれど、フリーランスの中では、かなり『フリー(自由)』を謳歌しているフリーランスだと自負している。
“散逸構造”って知ってる!?
自然界の多くの現象は、単純な秩序やカオスでは説明できない独特な「散逸構造」として現れる。これはベルギーの化学者イリヤ・プリゴジンが提唱した理論で、エネルギーが外部から流れ込むことでシステムが自己組織化し、新しい秩序が生まれるプロセスを指す。
簡単に言ってしまうと「複雑であればあるほど、本当に必要なものだけが残るようになる」っていう構造が“命をつなぐ仕組み”であるということである。
この理論は、フリーランスとしての生き方に驚くほどの示唆を与えてくれる。フリーランス生活はまさに、外部からの変化や挑戦を受け入れながら自己組織化して成長していくプロセスに他ならないからだ…。
“不自由”が“フリー”の源である!!
フリーランスは決して孤立した存在ではない。クライアント、プロジェクト、ネットワーク、そして市場の変動といった外部からの様々なエネルギー(刺激)を受け入れることで、自己を再構築し続ける。クライアントからのフィードバックや新たなプロジェクトを積極的に取り入れ、自身のスキルやサービスを再構築する。変化を恐れるのではなく、むしろ変化を楽しむ心構えを持つことが、フリーランスとしての成長の鍵となる。
そんでもって、全てが計画通りに行くわけではないことを幾度となく体験することになる。むしろ、予期せぬ出来事や挑戦が待ち構えている。しかし、この「不自由」こそ、フリーランスが新たな秩序を生み出すチャンスなのである。
“混沌”が自己組織化を推進する!!
フリーランスで、まず稼ぐためには、より多くの仕事を喜んで受けることになる。最初のうちは、贅沢を言っていられない。そうすると、タスクが複雑化する。スケジュールが前後左右に一定しなくなる。この混沌とした時期を生き残ることによって、自己組織化が進む。いちばん快適に、なるべく楽ちんに仕事が前進する心構えや管理能力が身についていく。外部からのエネルギーを受け入れ、カオスから新たな秩序を生み出し、自己組織化を進めることで、フリーランスとしての持続可能な成長が可能となるのである。
“非合理”が“究極の合理”となる!!
仕事上の予期せぬトラブルは、なぜ起こるのか!?そんなもの関わる人たちのレベルも思惑も置かれている状況も、なにひとつ同じものがないからである。だから、ちゃんと挨拶するのである。なるべくLINEやメールの返事は早くするのである。理不尽や矛盾に対してむやみに怒るのではなく、折り合いをつけることに全力を尽くすのである。
自由に生きていく。自分で生きていく。そのためには、短期的な成功だけでなく、長期的な成長戦略を持つことが大切である。それは、多くのクライアントとの長期的な関係構築を意味することになる。矛盾していない人間なんていない。組織なんてものは、どうしたって理不尽なことがまかり通る。正論だけが、正解ではないのが社会である。仕事である。
こういう混沌が生み出す非合理を楽しむことである。この非合理から合理を掴み取る粘りこそが『フリー(自由)』を享受する道である。
“自由”を叫び続けるんだよ!!
フリーだ!!自由だ!!と話したり、こうしてコラムにしたりすると…“自由”を意識していること自体が“自由じゃないですよね!?”という屁理屈を言う天邪鬼がいる。確かに、そうである。自由とかいった途端に、自由じゃなくなる。笑
…んなことわかってるんだよ。
…んなことわかった上で“自由”を叫ぶんだよ。
何かに依存していることも、斬られることも前提で“自由”を謳う意地みたいなものに感化されて欲しいと思っているのである。
フリーランスであるなら、自由を叫び続けるんだよ!!