お金

男性は株式に関心高い⁉20代から始められる投資方法とメリット

ふやす 白浜 仁子

男性は株式に関心高い⁉20代から始められる投資方法とメリット

【画像出典元】「stock.adobe.com/wenich」

20代から資産運用を始める人が増えていますが、中でも男性は株に関心が高い傾向があるようです。今回は20代から始めるメリットや20代から始められる株式投資の方法についてお伝えします。

20代の資産運用、投資している人はどれくらい?

20代で投資を始める人はどのくらいいるのでしょうか。三井住友カードが行ったアンケート調査によると、20代で投資を「している」と答えた人は29.3%と約3割。さらに「していないが、近いうちにしたいと思っている」という人を含めると59.4%と約6割となり、投資への関心の高さが伺えます。

また同調査の男女別投資対象ランキング(複数回答)では、「株(国内株式・海外株式)」に関心を持つ割合は女性29.4%であるのに対し、男性54.9%と男性の方が株式への関心が高い傾向にあることも分かります。

20代から投資を始めるメリットとは

Risk or Benefit
【画像出典元】「stock.adobe.com/Natallia」

では、社会人になって間もない20代が投資を始めるメリットは何でしょうか。

早いうちに投資経験ができる

まずは、投資の経験を早くからできるということが挙げられます。若いうちは貯蓄をスタートしたばかりの世代なので、あまり多くの金額を投資することはできないかもしれません。しかし少額の投資であっても、しっかりと相場の上げ下げを経験できます。また暴落を経験することもあるでしょうが、少額の投資のため大きな痛手を負うこともありません。経験した失敗は長い人生での投資ライフの糧にできるのが強みです。

さらに投資を通じて経済動向を自然に追いかける習慣が身につき、仕事で時代をとらえた企画が思い浮かぶこともあるでしょう。またライフプランを立てる時に広い視野で考えることができるというメリットもあります。

時間が味方してくれる

また20代から投資をすると少額でも大きな資産を作ることに繋がります。例えば毎月1万円の積立をすると、40年後の60代には480万円を積み立てることができます。仮に年利3%で積立運用できたなら480万円は約930万円となり、投資資金は約2倍に増えます。

一方、40歳から積立投資を始めた場合はどうでしょうか。60歳まで20年と運用期間が短いため積立額は倍の2万円/月とし、60歳までに480万円を積み立て年利3%で運用したとします。この場合60歳時には投資資金は約660万円です。つまり、20代から始める場合は投資資金が2倍になるのに対し、40代から始める場合は1.4倍弱にしか増えません。

このように早めに資産運用を始めることでコツコツと利益を積み上げることができ、得られた利益がさらに運用されてリターンを生むという「複利効果」が最大化されるのです。将来のために少しずつでも資産運用を始める必要性を感じます。

20代から始める株式投資でおすすめのやり方

冒頭で20代男性は株式に興味を持つ人が多いことが分かりました。しかし株式投資をするには、ある程度まとまった資金が必要なことがあります。日本株は「単元株」という株の購入単位が決められており、100株単位で売買するようになっているためです。

例えばA社の株価が3000円なら、30万円(3000円×100株)が必要です。1社で30万円も買うと他の会社に投資する余裕がなくなるなどハードルを感じる場合は、「ミニ株投資(単元未満株制度)」がおすすめです。

これは単元株の100分の1の金額から売買できるサービスで、証券会社によって「プチ株」「ワン株」「S株」など名前が異なります。ミニ株投資ではA社の株を1株(3000円)だけ買うことができますから、他に気になる企業の株を買うなど複数社に投資することができるようになります。

留意点として、ミニ株は買いたい時の価格で買うということができず、始値や終値での取引となります。また1単元以上なければ株主総会に参加できないなどの条件も知っておきたいところです。一方、通常の株式投資のように株数に応じて配当を受け取ることは可能です。ミニ株でも少しずつ購入して単元株の100株になると、株主優待を受けられる場合もあります。各証券会社ではミニ株の対象銘柄を指定していますので、気になる人はHPなどを調べてみましょう。

ミニ株投資のリターンはどのくらい期待できる?

資産運用の失敗
【画像出典元】「stock.adobe.com/Yuliia Sydorova」

このように少額から投資できるのがミニ株の魅力ですが、リターンはミニではなく通常の株式と同じように得られます。

トヨタ自動車株を1株買った例で見ていきましょう。2023年4月3日(月)から1年間保有したとします。2023年4月3日の株価(終値)1819円で、1年後の株価(終値)は3620円でした。つまり、1801円の利益を得られ資金が約2倍になったということになります。トヨタ自動車株は他に1株75円の配当を出していたため、それも考慮するとさらにリターンは高くなります。1株ではなく10倍の10株保有していた場合、受取額もその分増えます。

当然、株価の騰落や配当金は銘柄ごとに異なり良い時ばかりではありません。まずは少額からできるミニ株で株式投資をして経験を積むのも良いでしょう。

なお投資の基本は長期投資ですので、しばらく使わない余裕資金で株価が下がっても生活に支障がない金額から始めましょう。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。