お金

サルには分からない4つの『お金のもんだい』の問題

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村 修治

サルには分からない4つの『お金のもんだい』の問題

【画像出典元「 Noufaldi-adobestock.com」】

会社経営して31年にもなるのに『お金のもんだい』は、解決していない。生まれて62年にもなるのに『お金のもんだい』からは、解放されていない。ワタシ(中村修治)は、『お金のもんだい』という問題に取り組む人生を歩んで来たのだと確信する今日この頃である。

これは、サルには分からない。
いや、わかってもらっちゃあ困る。
なんのために資本主義社会を生きているのか!?を、
みなさんに問うてみたい!!

(1)お金のquiz!?です。

Q.1万円札の原価はいくらでしょう!?

A. 
1万円札の原価は、約20円と言われています。日本銀行の信用が残りの9980円分を担保しているということです。
quizというのは、「出題者の世界のなかで正解が決まっている問題」のこと。ネットで調べたら答えは出てくる。Chat GPTさんに聞けば、一瞬で答えを弾き出してくれる。

(2)お金のquestion!?です。

Q.1万円の価値は、誰がどうやって決めたの!?

A.
日本国民のすべてが『原価20円の紙っぺらに、1万円の価値がある』と信じて生きているから1万円なのです。円高とか円安とか、為替が変動するのは、海外からの日本への信用度の上がり下がりによるものです。
questionを行うには、その土台となる一連の思考体系が要ります。そもそもお金って!?みたいな思考があるか!?ないか!?が問われます。

(3)お金のproblem!?です。

Q.老後資金「2000万円問題」ってどうよ!?

A.
2000万円って、あくまで目安です。年金への期待が萎む最中、国民の多くが老後を心配しているから一定の金額を提示しただけのものです。2000万円があるか!?ないか!?というお金の問題よりも、“老後”のライフスタイルを考える機会と捉えた方が健全です。
problemというのは、「本質的には正解が無いが、場面の要求によって当事者全員が何らかの一致案を探らなければならない問題」。環境問題や税金問題などと同じく、絶対的な正解など無くても何らかの処置を施さなくてはならないため、それらしく調整して一定の答えらしきものを用意することが大事になってきます。このmymoで記され、語られることの多くは、このproblemです。 

(4)お金のissue!?です。

Q.お金のことで死んじゃうってどうよ!?

A.
命とお金は、等価ではありません。お金のことで死を選択してしまうということは、自分の命よりお金の方が価値が高いと確定した結果です。お金は、命ある人間が発明した等価交換のシステムです。本末転倒な結論を急かしてしまうという問題を資本主義社会は孕んでいます。
issueとは「正解がそもそも無く、答えを出すことよりも、それに対する取り組み方からのほうが得られるものが大きい問題」を指す。このmymoのコンセプトは『わたしのお金をもっと考える』。まさに、issue。「答えは何か」よりも「わたしのお金って!?その問いにどう立ち向かうか!?」を問うのが、mymoの使命ということですね。

じゃあ「わたしのお金」って!?

齢90歳のおふくろは、ここ数年で認知症が進んだ。質素な暮らしを心がけて貯めたお金のこと。息子に何かあると心配だからと掛けた保険のこと。もうその全てを忘れている。おふくろの「わたしのお金」は、記憶と共に消えた。

一方で、長女に息子ができた。初孫である。生後100日目のお食い初めの時には、幸せになーれ!!と爺ちゃんのお役目を果たしてきた。この初孫のために「わたしのお金」は、果たしてどうあるべきか!?

爺ちゃんと初孫をつなぐための「わたしのお金」なのか!?
家族間の信用まで、お金の量で測るのか!?
棺桶まで持ってはいけない「わたしのお金」は、誰のものなのか!?

還暦過ぎの爺ちゃんが、
いま伝えられることは…
「わたしのお金」って、
自分で稼いで、自分で使わないと答えには、近づけないよってことだけ。「わたしのお金」って所有の発明があったから未来は作り続けられているという確証だけ。