20代~30代、年収いくらあれば普通?2020年版世代別・年収中央値を解説
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社会人になり、自立して収入を得るようになると気になるのが、同世代の年収。自分はもらっている方なのか、それとも平均と比べると少ないのか・・・。今回は、男女別、業種別、世代別に統計やデータを参照しながら、気になる収入について見ていきましょう。
中央値とは?平均値の違い
一般的には年収の平均値が統計データ等で公表されているため、今回も平均値を中心に紹介しますが、中央値についても補足したいと思います。ではまず、平均値と中央値の違いを説明しましょう。
小学生のマラソン大会を例に説明します。1学年100人が一気にスタートします。大人顔負けの速さで駆け抜ける子がいるかと思えば、走るのが苦手でゆっくり最後尾を走っている子もいます。
あっという間にトップの子がゴールしました。その後、少しずつゴール地点に生徒が戻ってきます。徐々に数が増え、数十名が一気にゴールする場面も。そしてようやく最後尾の数人が先生と一緒にゴールしました。一度はこういうシーン、見たことあるのではないでしょうか?
平均値の場合、このトップの児童から最後にゴールした児童全員のタイムの平均を出します。一方、中央値はちょうど真ん中、50番程度にいる生徒のタイムのことを指します。つまりマラソン大会の平均を算出したい場合、一部の速い(遅い)生徒が含まれることで、その学年の脚力を表すにはやや適さない場合が出てくるのです。
年収も同じで、中にはびっくりするほど高収入の人もいます。こういう人達を含めた平均年収はやや実態から乖離する可能性があるため、より実態を反映しやすい中央値を今回は使って説明していきます。
では、会社員の平均年収と手取り年収、中央値を見ていきましょう。