家族が喜ぶアウトドアレシピ、リベイクもできて簡単!
監修・ライター
キャンプ大好き一家です。ただ夕食はいつもバーベキューばかりで、家族もちょっと飽きてきたみたい。家族が喜ぶアウトドアレシピを教えてください。
Q1 現地での手間をできるだけ省くにはどうすればいいの?
A1 キャンプに行ったら、大自然の中でのんびり過ごしたいもの。ですから、現地では簡単な調理で済むよう、あらかじめ自宅で下ごしらえしておくといいですね。そこで、塩豚はいかがでしょう。豚かたまり肉に塩をすり込むだけのお手軽レシピです。
【塩豚】
材料(作りやすい分量)豚かたまり肉500g、自然塩大さじ1/2
1 豚肉の表面の水分をペーパータオルでふき取る。余分な水分があると傷みやすく、ふき取ると塩がなじみやすい。
2 表面全体に塩をつけて、軽くもむようにすり込む。
3 豚肉をぴったりとラップで包み、ビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存する。塩をすり込んでから5日間ほど保存可能。
豚肉は肩ロースかバラ肉で。肩ロースはほどよく脂があり、いろいろと使えます。バラ肉は脂が多いので、炒めたりゆでたりする場合はOK。写真のように、ラップを広げた上に豚肉を置いて塩をすり込むと、そのまま包めるので便利です。
Q2 家族のテンションが一気にアップするレシピがいいです!
A2 この塩豚を使って、ローストポークを作りましょう。塩をして2日間保存したものを使いますので、日程を逆算して準備してくださいね。塩豚は、調理前に20分ほど水につけて塩抜きをします。それをダッチオーブンで、弱~中火で30~60分ほど焼くだけ。時々フタを開けて様子を見ながら加減してください。金串を肉に刺して数分後に串を抜き、下唇に当ててみます。熱さを感じたら中まで火が通っていますから、火を止めて大丈夫です。10分ほど置いて余熱で仕上げます。
塩をもみ込む時に、ローズマリーやローリエ、タイムなどのハーブも一緒にまぶすと、風味がよくなりますし、ちょっとおしゃれに見えますよ。さらに、野菜も一緒にローストすると彩りも栄養バランスもアップ。ジャガイモやニンジンなど火が通りにくいものは最初から、ナスやズッキーニなど火が通りやすいものは火を止める10分前に鍋に入れるといいでしょう。
Q3 1泊2日じゃ物足りない。2日目も3日目も楽しめる料理は?
A3 塩豚のおもしろいところは、日が経つにつれ熟成していき、うまみが凝縮されていくことです。写真は塩をして5日目のものです。最初と色が変わっているのがお分かりでしょうか。塩をすり込むことで保存性が増しますから、キャンプにうってつけなんですよ。移動の際は、クーラーボックスで保冷して運んでくださいね。
下ごしらえして2~3日目はローストやソテーなど、4~5日目はゆで豚が適しています。ゆで汁に塩味がつくので、そのままスープにしてもおいしいですよ。セロリやタマネギなどの野菜を入れてコトコト煮込んだらポトフの出来上がり。ショウガを入れてしょう油で味付けして、和風仕立てにするのもおすすめです。スープ煮込み用にバラ肉を使う場合は、500gに大さじ3くらいの少しきつめの塩で5日間熟成させて使ってください。
塩だけで調理したのに、しっかりとした味わいでびっくりしました。今度のキャンプは塩豚で決まりです!ローストポークは、アウトドアだけでなく、おもてなし料理にもピッタリ。家庭のオーブンで調理する時は、200度弱のオーブンで30分ほど焼くといいそうですよ。