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知って得する! FPが教える経済・マネー用語 「生命保険の種類」

そなえる 伊藤 志保

知って得する! FPが教える経済・マネー用語 「生命保険の種類」

【画像出典元】「iStock.com/dimabl」

生命保険は、保障期間と目的によって種類分けできます!

生命保険とは、人の生存、死亡による損失を保障することを目的とした保険です。「生存による損失」と聞くと違和感を覚えるかもしれませんが、人は生きている間、住居費や生活費、医療費がかかることから、医療費や長生きの保障を目的とした保険もあります。

生命保険には一定期間を保障する「定期保険」、一生涯保障する「終身保険」、そして積立タイプの「養老保険」があります。保障期間を基準にして考えれば、どの生命保険もこのいずれかに該当します。また、期間ではなく、目的別に見ると、死亡・後遺障害、入院・手術、老後・介護の年金などに分けられます。


ただし、生命保険の内容を見てみると、時代の変化に合わせてかなり変わってきたのがわかります。

バブル崩壊後、借金返済のために保険金目当てに自殺する人が増えたことから保険契約後3年以内の自殺では保険金が支給されなくなったり、医療制度改革に伴い入院期間の短縮が図られたことで、以前は短期の入院では給付されなかった保険が日帰りや数日といった超短期の入院でも給付されるようになったり・・・。

また、死亡時の保険金の受け取り方も、以前は一時金でまとめて受け取るのが一般的でしたが、最近では年金のように分割して受け取ることができるものがあり、重宝されているようです。

保険は一度入ってしまえば安心してそのままになってしまいがちですが、時代の変化や医療改革によってどんどん改良されているため、ライフイベントの節目節目での見直しがおススメです。保険料についても、一般的には年を重ねれば高くなるものですが、ネット保険の登場や保障内容の多様化などにより、昔の常識では一概には測れない時代になっています。

まずは、ネットでいろいろな情報を集めた上で、専門家に相談することをおススメします。