知って得する!FPが教える経済・マネー用語「円高と円安」
円高と円安ってわからなくなること、ありませんか?
2015年4月(月次)1ドル=119.5495円
2018年4月(月次)1ドル=107.5214円
この2つを比較した場合、2015年4月の方が円安で、2018年4月の方が円高です。
数字の大小=価値の大小という概念が私たちの生活では一般的なのに、ドルに対しての円の価値となるとそれが逆転してしまうため混乱してしまいがちです。
そこで、円の価値がどっちが高いか?という見方をするとわかりやすいのではないでしょうか?
1ドルを買うのに119円必要だった2015年4月と、1ドルを買うのに107円必要だった2018年4月とでは、2018年4月の方が支払う円は少なくてすむ、つまり円の価値が高いわけです。
ここであえて「1ドルを買う」という表現を使いました。普通は「ドルと円を交換する」という言い方をしますが、実際には銀行窓口などで手数料を払って円でドルを買っていますよね。言い方を変えてみることで、より理解しやすくなりませんか?
ところで、ここ数年の円高傾向は、社会が混乱するほど激しくはありませんが、3年で1ドルあたり12円も円が高くなっているという事実は海外旅行によく行く人にとってはうれしい状況です。
その一方で、スーパーなどで買い物をする際、輸入品の果物などの価格が高くなっているのに気づいていますか?
私の大好きなグレープフルーツは、安い時には1個100円程度だったのが最近で130円~150円とずいぶん高くなってしまいました(泣)。
ものの値段を見る時には、物価が変動しているのか、それとも円高や円安という為替の変動が影響しているのか、スーパーの食品棚を見ながらそんなことを考えてみるのは案外面白いものですよ。