広告投資100億円以上！すごいぜ！ハズキルーペ!!!
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監修・ライター
ワタシ（中村修治）は、もう55歳。とうに老眼である。ハズキルーペのCMに出てくる渡辺謙さんのように「小さすぎて見えなぁい！」と叫んで書類を投げたくなることが、しばしば起こる。
今回は、あのハズキルーペに迫ってみる。
いったい!?いかほどの売上があれば、あんな戦略がまかり通るのだ!?
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渡辺謙に、2億円!! 菊川怜には、7500万円!!!
11月1日発売の「週刊文春」には、ハズキルーペを販売するハズキカンパニーの松村謙三会長兼CEOのインタビューを掲載されている。そこには「渡辺謙のギャラは『1年で2億円』、菊川怜はキャスティングの手数料を含めて7500万円くらい」と具体的すぎるコメントが・・・。日本の大御所タレントさんのCM契約料は、高くても1億円だと言われている。渡辺謙は、アカデミー賞を取ったハリウッドスターだから日本の大御所より高いのは当たり前なのか！？しかし、破格である。どうやらこのぶっちゃける松村会長の英断がすべてである。
広告出稿は、100億円強!! 売り上げは、600億円弱!!!
実際にハズキカンパニーに問い合わせてみた。11月某日現在ハズキルーペは、500万本以上売れているらしい。単価1.1万円で単純計算しても売上600億円弱。この市場を100億円以上はゆうに超える広告宣伝費で開拓したという。
原価のことを考えたら、きっとこれでも大儲けできる。マス広告の使い方の勝者である。うざい!!!あざとい!!!見てる側が恥ずかしくなる!!!このいけしゃーしゃー感は、実に見事だなぁと思う。お金の使い方がわかってらっしゃる。このCMの演出は、すべて会長の手によるものらしい・・・。ハズキルーペのCMの成功は、裏返して見るとマス広告業界の敗北でもあるような気がする。
だまされてもいいという寛容への差配がマーケティングである!!
文字が小さくて見えなーい!!!
歳をとるとわかるのだよ。。。
その怒りとだまされてもいいという寛容が!!!!
胡散臭い通販広告で、なぜ売れるのか!?だまされる方がバカだという意見もわかる。しかし、ほとんどの場合、だまされてみようと考えているのである。そんなバカなぁ!?と思いながら、一縷の望みにかけるのが人間なのである。その寛容さを絶妙に測るのがマーケティングというものである。
お役所は、薬事法とかなんとかを持ち出して消費者をガチガチに守ろうとする。そうして、おもしろくもないイメージ広告ばかりが出稿される。CMの制作者も売れることより、作品をつくることに躍起になる。かくしてテレビCMは効果がないみたいなことが流布されて、広告代理店は、自分の首を締めることになる。
あの「結果にコミットするライザップ」も業績に陰りが出ているというニュースが流れたばかりである。ハズキルーペのCMの成功もどこまで続くかはわからない。しかし、さらなる広告投資をするという話も聞く。またまた、老眼になった代理店のクリエーターたちの視界が良好になることは確かである。
象が踏んでも壊れないのアーム筆入れのテレビCMに歓喜したオッサンたちが、ものを売るという広告の原点に戻ることを切に願う。そんなことを思い起こさせてくれるだけでも凄いぜ！ハズキルーペ!!!
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