みんな生活費、月どのくらいなの?一人暮らしと二人暮らしの平均は (3ページ目)
目次
4 あなたはいくらかかっている?生活費の計算方法をシミュレーションしてみよう
私は表計算ソフトなどを使い、年単位の主要科目の予算を決め、実際の支出と予算との差異に注目しながら家計管理をしていた頃があります。今までの実績などをベースにシミュレーションし、目標を決めます。エクセルが得意であれば、別シートに日次や月次単位で取引を入力し、それぞれの科目で自動計算できるようにすることも可能でしょう。
例えば、1年の中間地点にあたる6月末時点では対予算で、50%を下回っておくのが理想ですが、それを上回っている場合は「使いすぎ」と判断し、年後半オーバーしている支出を中心に節約に注力すると効果的です。グラフで表すとさらにやる気になりますよ。さながら企業会計を操る経営者や会計士のように、さまざまなシミュレーションを行いながら、家計の適切な水準を探っていきます。
こういう管理が苦手という人も、今は家計簿系のスマホアプリがあります。無料アプリでも十分高い効果が期待できます。私も使っていますが、毎日のように資産残高が変動するため「できるだけお金を貯めたい!」というモチベーションになります。
お金を貯めることや節約することも、体力と根気のいる“スポーツ”だと捉えるといかがでしょうか?部活動の経験などある人は分かると思いますが、ただ漠然と日々の練習をしているのは苦痛です。「いつ、どの大会で、どの程度の成果をあげたいか」といった具体的な目標があるから、そこから逆算してさまざまなやるべきことが見えてきます。
家計の節約も、目的もなく行っても長続きしない可能性が高く、仮にお金が貯まってもそれまでに貴重な時間やチャンスを無駄にしている可能性もあります。
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「何のために節約するのか?」「いつまでにいくら貯めるのか?」などの具体的な目標を立て、これからの自分や家族がどうありたいのか入念にシミュレーションをしながら、日々の“トレーニング”を欠かさずに行える環境づくりから取りかかってください。