マイナンバーカードは確定申告に必須?住宅ローン控除予定の人は通知カードだけじゃNG!
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マイナポイントの申請に必要ということもあり、以前よりも普及してきたマイナンバーカード。実は確定申告にも欠かせないものなんです。今回はマイナンバーとマイナンバーカード、そして確定申告の際、マイナンバーカードがどのように必要になるのか見ていきましょう。特に住宅ローン控除を予定している人は必見です。
【1】 そもそもマイナンバーとは?
マイナンバーとは、外国人を含む日本に住民票を有するすべての方が持つ12桁の番号です。原則として生涯同じ番号を使い、マイナンバーが漏えいして不正に用いられるおそれがあると認められる場合を除いて、自由に変更することはできません。マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の3分野で、複数の機関に存在する個人の情報が同じ人物であることを確認するために活用されます。
【2】 確定申告とは?
日本の税制では1月1日~12月31日までの所得に対して所得税と住民税が課されます。会社員であれば年末調整で税金に関する手続きは終了しますが、個人事業主や会社員でも住宅ローンの返済が始まった方などは前年の所得をもとに所得税の金額を確定するために税務署で申告を行います。これが確定申告です。
【3】 マイナンバーと確定申告の関係
現在、税務署に提出する書類にはマイナンバーの記入が必須になっており、確定申告を行う際にも必ずマイナンバーを記入する必要があります。行政の効率をアップするために印鑑の廃止等が話題になっていますが、マイナンバーの導入も税や社会保障に関する行政の効率アップが目的です。
【4】 マイナンバーが分からない場合は?
マイナンバーはマイナンバーカードや通知カードを見ればすぐに分かりますが、そのいずれも紛失等で手元にない場合は市役所などでマイナンバーカードの交付申請をする必要があります。これは申請から受け取りまで3週間から1カ月程度と、ある程度時間がかかります。すぐに知りたい場合はマイナンバーが記載された住民票の写しを取得すること、もしくは住民票記載事項証明書を取得することで、マイナンバーそのものは分かるようになっています。
【5】 住宅ローン控除を申告時は注意!通知カードは使えない
2021年2月の確定申告で住宅ローン控除の申告を行う予定の方、通知カードがあるから大丈夫と思っていると大変です。2020年5月に運用変更があり、住所などが変更になっている場合、今までの通知カードは使えなくなりました。そのためマイナンバーカードを作成したり、マイナンバーが記載されている住民票を取得するなど正しい情報で確定申告をするための準備が必要です。
マイナンバーカードの申請は郵送やスマホ経由でできますが、受け取りは市役所に本人が取りに行く必要があり、平日に仕事を休む必要がある等で受け取りに行けないという声をよく聞きます。また、マイナンバーカードは申請をして受け取るまで2カ月程度がかかることもあるようですので早めに申請をしておきましょう。
【6】確定申告もネットの時代へ
確定申告も「e-Tax」というサイトから簡単に申請ができるようになってきました。昔は住民基本台帳カード(住基カード)が必要でしたが、現在はマイナンバーに代わっています。マイナンバーカードの他にカードを読み取る機器が必要なケースもありますが、個人的におすすめなのはマイナポータルというスマートフォンのアプリを使用する方法です。
https://www.e-tax.nta.go.jp/kojin.html
【7】マイナンバーカードは早めに申し込みましょう
確定申告とマイナンバーの関係についてまとめますと
●確定申告にはマイナンバーが必要
●通知カードは場合によっては使えない
●マイナンバーカードがあればインターネットによる申告もお手軽
確定申告などの税に関することだけではなく、行政のサービスや社会保険におけるサービスにもマイナンバーは取り入れられる予定です。マイナンバーカードは早めに取得しておくことをおすすめします。また住宅ローン控除などの関係で確定申告が必要な方は国税庁のホームページに準備するものや申告方法が詳しく掲載されています。 ぜひ早めにご覧ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1213.htm
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