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浮いた経費7兆円は、何処へ行ったのか!?

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村 修治

浮いた経費7兆円は、何処へ行ったのか!?

【画像出典元】「uismolinero- stock.adobe.com」

ワタシ(中村修治)は、いろんな会社に仕事で出入りさせてもらっている。すべての企業において、このコロナ禍の影響は、良くも悪くも出ている。その中で共通しているのは、出張経費や交際費が、グンと減ったということである。コロナ禍でも堅調に売り上げを維持している企業にとっては、経費が出ない分、史上最高の利益を叩き出していたりもする現実がある。

日本で7兆円もの経費が浮いた!!

2021年3月15日の日本経済新聞の記事によると、上場企業の2021年3月期は対面での営業や会議、イベントが減り、出張費や交際費などの関連経費が前期比で約7兆円減る見通しだという。
出張による交通費や会食などの経費が7兆円もこの日本社会から消えたのである。このインパクトは凄い。

JR九州の鉄道旅客運輸収益は年間1473億円!?

年間3.4億人の輸送をするJR九州の鉄道旅客運輸収益は、年間1473億円である。7兆円ってことは、JR九州の50年分の運輸収益が1年間で消えたことになる。※JR九州2019年度決算資料より
一方、2019年7月度に実施された外食産業市場規模調査によると、日本の外食の市場規模は25兆7692億円と試算されている。コロナ禍以前は、この規模が堅調に維持されていた。7兆円ってことはだよ、ざっくり4分の1の外食のマーケットがなくなったことになる。

出張って必要!?交際費って何だったの!?

コロナ禍でも収益が堅調な会社にとって浮いた経費は、そのまんま利益である。社員の賞与やベースアップになる。先行投資に使われる。株や外貨などによる運用にまわされることもあるだろう。コロナ禍で苦しい会社は、浮いた経費は、そのまんま運用資金である。何処にもいかず、会社の維持費にまわされる。これが、前者と後者で相殺となればまだしも、そういうわけにはいかないのが、この資本主義社会のややこしいところである。

今までの出張って何だったの!?
今までの交際費って必要だったの!?

はてさて!?ニューノーマルの働き方で「浮いた経費」は、何処にまわされてしまうのか!?

金融市場になだれ込む浮いたお金!?

緊急事態宣言が何度も発出される中で、飲食店は軒並み苦しい状況を強いられている。エンタメ業界もしかり。そういう実体経済を無視して、多くの余った経費は、金融市場になだれ込んでいる。パンデミックを他人事のように、世界の株価は上昇しているし、仮想通貨の市場も盛り上がっている。今日も働いて、何かを食べて、家で寝る。シアワセに暮らしたいなぁと考えていること。金融市場は、実体経済がなくては成立しない。その事実は、変わらないはずなのに・・・。

新型コロナウイルスは、たくさんの分断を生んでいる。浮いた経費によって、さらに格差が広がっている。新自由主義などという耳障りの良い思想は、結局は、拝金主義の富裕層が、国民を奴隷のように扱う社会を創出している。

うーん、なんとも気持ち悪い。政府による緊急事態宣言に、何故だか気持ちが逆らってしまう要因は、ここらへんにある。

 

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弊社もリモートワークが増えた。
出張も激減だ。
会食もなくなった。
確かに経費が浮いている。
そうなら、テイクアウトにいっぱいお金を使うぞ!!
3人までなら、豪華ランチを奢るぞ!!
気軽にお電話ください!!
ワタシは、どうあっても、実体経済の中を生き抜く所存である。