ホントに天国があったなら‟現世のお金の使い方”は変わるのか!?
監修・ライター
新興宗教への狂信は、家庭や、組織や、国家までも歪めることになる。なぜそんな事態を招くのか!?その根っこは、「‟死”がどういうものか!?天国なんてあるのか!?」という疑心暗鬼にあるのではないかと考えている。そこで、多少強引ではあると思うがホントに天国があったなら現世のお金の使い方は変わるのか!?を考察してみた。あくまでワタシ(中村修治)の私見である。現世に生きる読者の皆さんには、戯言でしかないとは思うが、お付き合いいただきたい。
名作映画『リメンバー・ミー』をご存知か!?
ディズニー映画の中でダントツに泣いた作品がこれ。『リメンバー・ミー』である。子ども向けに、これだけちゃんと‟死後の世界”を描き切った作品はないと思う。
現世での肉体の死。あの世での忘れ去られることによる2度目の死。現世で生きる人々に忘れられなければ、あの世でもずっと生き続けることができる。これぞ、宗教観を超えた‟死者と現世を生きる者の向き合い方”である。
人間の肉体の致死率は、残念ながら100%である。なのにだよ、余計なことをいっぱい考えて、余剰こそ幸せだなんて考えて、貯金なんかをしてしまう。死んでしまったら、ホントに何も持っていけないのにね!?
もしも!?もしも!?だよ、現世で生きる人たちによる、
生きてるだけが人生じゃない!!
アポロ計画で唯一、アメリカの有人ロケットでも初めての爆発事故をおこしたのがアポロ1号である。1967年1月27日、アポロ計画初の有人宇宙飛行を行うための、打ち上げの予行演習をしている最中のこと。アポロ宇宙船が突然爆発して火災をおこした。船内に満たされていた純粋酸素が、電気の火花で引火して燃えだし、船内にいたパイロットの3人は、窒息により死亡した。
この知らせを聞いて、同じく宇宙飛行士である夫に妻はたまらずに言う。「もしかしたら1号に乗っていたのはあなたかもしれない。やめることはできないの!?」それに答えたセリフが‟生きてるだけが人生じゃない!!”だ。
*出典: アンドルー・チェイキン「人類、月に立つ」(亀井よし子訳)
他者のために、社会のために、命を燃やして生きること。そうすれば、肉体は滅びても、その現世の功績によって人生は続くってわけである。
ホントに天国があったなら!?
現世を生きる人たちの思い出や感謝に支えられて
故人が天国でも生き続けることが可視化できたなら、
お金でお金を増やす世界は変わるはず。
何を買えるか!?がアイデンティティーになる資本主義は変わるはず。
お金を持っている人が偉いという風潮も変わるはず。
間違いなく‟現世のお金の使い方”は、変わるはずである。
人間は死んだらチャラではない。
死んだ後のことは知らないではない。
その事実が可視化できたなら、
肉体が生きている内に、徳を積む、人を育む、社会と繋がる。天国で生かされ続ける人になるために、現世で何を遺すか!?を考え続けるようになるはずである。そうすれば、お金との向き合い方、病気との向き合い方、老後の迎え方、教育や政治の在り方・・・すべてに革命が起こるのではないかと考える。
宗教なんて観念的なものではなく、技術的に可能になるのはこれからではないのか!?
ワタシは、もう還暦である。
肉体は、もう滅びかけている。
生きている内に、天国が見たい!!