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学生さんよ、お金がないことの‟最大の欠点”は何か知ってるかい!?

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村 修治

学生さんよ、お金がないことの‟最大の欠点”は何か知ってるかい!?

【画像出典元】「K-adobestock.com」

ワタシ(中村修治)の娘たちは、堅実に育った。特に長女は、お堅い。旦那さんに選んだのは、大手の銀行員。ペーパーカンパニーの娘なのに!?ワタシは、ただの反面教師か!?無茶な冒険はしない。どうやらこれは、いまどきの若い人たちの傾向であるようだ。

お金がないことの最大の欠点は、何か!?

いまどきの若い人たちはトンカツを喰うのにもインターネットの口コミをチェック。近場にトンカツ屋ができたなら、早速、飛び込めばいいじゃん。失敗したってタカがしれているじゃん!?

しかし、そうではないらしい…。お金がないからこそ、お金を大事にしたいからこそ、インターネットの口コミを隅から隅まで読み込む。お金がないから、失敗したくないというわけだ。

お金がないことの最大の欠点は「失敗できないこと」である。
お金がなさすぎると確実に当たる施策にしか手を出せない。
誰かの人生をトレースすることがいちばん安心。
「お金がない」は、「冒険ができない」になってしまっていることを、心底、憂う。

若い人たちにお金がないこととインフルエンサーの台頭は、関連性がある。
お金がないから無駄なプロセスを踏まずに「正解」にたどり着きたい。
失敗したくない。どこかに“正解”があるはずだという人生が、果たして面白いのか!?

誰かの人生をトレースして手に入れた万能感などクソの役にも立たんよ。
たとえ失敗をしてもネタにできるぐらいのちょうどいいくらいのお金の余裕を生み出すってことが資本主義の社会を楽しむってことなんだよ。

ちょうどいいくらいの失敗ができる余裕を手に入れろ!?

いいかいそこの若い人、独立するっていうならな…

廻らない寿司屋のカウンターで
時価を気にせず喰えるくらいに。

Amazonで本を買うときに
カートに入れていく本の数を気にしないくらいに。

花見のシメにみんなでラーメン食ったなら
その代金は全部払ってあげられるくらいに。

それくらいにはお金が使える人にはなりなよ。
それが、独立起業。
それ以上でも、それ以下でもない、
ちょうどいいくらいってとこなんだ。

インターネットで口コミをチェックして、失敗しない人になることは、決して賢くなることではない。「頭のいいヒトになりたいヒト」を目指しているだけのことである。ホントに頭のいいヒトは「この世には美味しいという事実があること」をちゃんと知っている。公然とした事実を知っているから、事実を知っている人たちと有効なコミュニティを築いている。そこには、誰かをトレースするなどという小賢しい手法は存在しない。

自らの足と手と舌で、事実を確認し、事実を提示すればいい。
ちょうどいいくらいの失敗の数だけ、
ちょうどいいくらいの人生というものは仕上がっていく。

お金がないという現実は‟失敗したくない=頭のいいヒトになりたいヒト”を量産する。
これじゃあ、悪い人たちの思う壺である。

いいかい学生さん!?
トンカツ食うくらいの失敗は、いっぱいしなよ!?
命を取られたりしないんだからさぁ!?