初心者サラリーマンでもできる、働きながら株で利益を出す方法
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こんにちは FP(ファイナンシャルプランナー)の権藤知弘です。インターネットとスマートフォンが生活のあらゆる分野を日進月歩で変えていく現代社会において、資産運用の分野も例外ではありません。むしろ、その恩恵を大きく受けている分野ともいえます。今回はサラリーマンがスマートフォンを活用しながら株式投資にチャレンジする方法にはどのようなものがあるのか、投資初心者向けにわかりやすく説明いたします。
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1. サラリーマンが仕事と株式投資を両立するポイント2つ
株式投資を取り巻く環境を考えると、一昔前は電話での注文や証券会社のガラケーサイト(フィーチャーフォン)での取引でしたが、スマートフォンの普及で一気に様変わり。少し前には難しかったことが気軽にできるようになっています。
1-1. 証券会社のスマホアプリを利用しよう
サラリーマンがお昼休みに使えるスマホアプリは、各証券会社が無料で準備をしています。株式情報の閲覧や資産状況の確認・株の売買の注文が簡単にできるのはもちろん、入出金や株価チャート・板(いた)情報の確認、マーケットのニュースのチェックもできます。
東京証券取引所で株が取引される時間は平日の9:00~15:00ですが、この時間帯であれば、お昼休みや移動中のバスの中でも、スマホで株式投資ができます。
大変便利なスマホアプリですが、仕事中にずっとスマホを握りしめているわけにもいかないという方が大部分だと思います。そんなサラリーマンにとって有効に活用したい取引方法があります。
1-2. 夜の時間を有効活用しよう
売買が成立するのは平日の昼間だけですが売買の注文は24時間可能です。そこで活用したいのが夜のうちに「指値(さしね)注文・逆指値注文」を出しておく方法です。株式を買う局面では「ある価格以下になれば買う」という指値注文と、「ある価格以上になれば買う」というのが逆指値注文です。
例えば『100株で5万円は高いけれど、4万円になったら買う』という設定を事前にしておき、インターネットを通じて購入を委託できます。指定した金額にならなければ売買は成立しないため、日中にいちいち株価をチェックする必要がありません。
また株式の売買が初めての方にとって、指値注文は「マーケットの値動きについついアツくなってしまい、値段を指定せずに成り行き注文をして、考えていた価格を大きく外してしまった!」ということも、なくなりますのでおすすめです。
2. サラリーマン投資家におすすめの株式投資スタイルは
2-1. 「 短期投資」はサラリーマンに向かない?
さて、株式投資に「パソコンの画面でマーケットの値動きを追いかけ、値段が動いたら売買を素早く行う」というイメージをお持ちの方もいると思います。これはデイトレードやスイングトレードといった「短期投資」の売買方法でよくある場面です。短期投資の中でも、デイトレードはマーケットがオープンしている9:00~15:00の間に何度も売買を繰り返す売買方法です。
このデイトレードのような「短期投資」はパソコンやスマホで株価チャートをずっと見ておく必要があり、「株価のことが気になり、その他のことが手につかない」というふうになりがちです。そのため、サラリーマンの方にとっては現実的に難しい方法といえるでしょう。
2-2. FPのおすすめは「短期投資」より「中長期投資」。その理由は?
短期投資で利益を出すというのは、一言でいうとタイミング勝負です。タイミングを逃すと損失が出る可能性が高いので、株価の値動きに常に注意が必要です。
サラリーマンにとってはハードルが高い短期投資ですが、短期投資だけが株式投資ではありません。1~2日で売買を行う短期投資ではなく、中長期で投資の効果を狙うのはいかがでしょうか?
短期投資のような派手な値動きはありませんが、長期間保有ならではのメリットもたくさんあります。中長期投資は企業の事業内容・業績などを分析して成長が見込める銘柄を長期で保有する投資方法です。中長期はどれぐらいの期間を指すかというと最低でも半年、長ければ何十年という単位を考えます。最初から長期間で株を保有する前提で投資を行いますので、短期の株価の上下を気にする必要はなく、投資先が順調に成長すれば将来的に大きな利益が期待できます。
ただし中長期投資は、株式へ投資をしたあとの成果が出るまでに時間が必要ですので、場合によっては株価が大きく下がり、資産を売るに売れない塩漬け状態になる可能性があります。また、どの企業が成長するか、投資に値するかを判断する知識も必要です。投資スタイルが違うだけで、短期投資よりも中長期投資の方が簡単ということではありません。
2-3. 株初心者はインカムゲイン(配当金と株主優待)を狙おう
それでも中長期投資をおすすめするのはインカムゲインが期待できるからです。
株式投資に限らず、投資で得られる利益は大きく2つに分かれます。
キャピタルゲイン 売値と買値の価格差で得られる利益です。
インカムゲイン 不動産投資で例えると毎月の家賃収入など所有することにより得られる利益です。
株式投資におけるインカムゲインには配当金と株主優待が挙げられます。
配当金 企業において利益が出た際に、利益の一部を株主に還元するために支払われる分配金のことです。
株主優待 株式を発行している企業が、株主への特典として自社商品やサービスなどをプレゼントするものです。ちなみに、この株主優待制度は日本特有のサービスです。
インカムゲインである配当金と株主優待が期待できるのは、所有期間や所有株数などの条件がありますが中長期投資ならではの楽しみです。