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【FP相談!】ボーナスの使い方「住宅ローン繰上返済」or「運用」どっち?

FPに聞きたいお金のこと 内山 貴博

【FP相談!】ボーナスの使い方「住宅ローン繰上返済」or「運用」どっち?

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目次

今回は、実際にWallet+ユーザー様からいただいた質問にお答えする「FPに聞きたいお金のこと」第1弾! 40代会社員の吉田さん(仮名)のご相談に、FPの内山がお答えします。

ボーナスの回し先、住宅ローンの繰上返済vs運用のどっちを選ぶ?

<吉田さんの相談内容>
妻、子2人の4人家族、会社勤めです。運用に興味がありますが、これまでは余剰資金を住宅ローン内入れにあてていたため、ほとんどしていません。今回、冬のボーナスが入りましたが、投資に回した方が良いのか、今までどおり住宅ローン返済にあてた方が良いのか、迷っています。アドバイスお願いします。

吉田さんの住宅ローンの詳細が不明なので、現状で一般的と思われる「借入期間35年、変動金利1%」で、下記のように仮に設定してみました。この仮定をもとにお答えします!

<吉田さんの住宅ローン>
吉田さんご主人 現在40歳(借入開始時35歳)
借入額 3000万円
借入期間35年、金利は変動金利で1%
現在5年返済済み、残債は2500万円

吉田さんは、少しでも早く住宅ローンを完済したいと考え、今までは、どんどん内入れ(繰上返済)をしてきたのですね。

そのことはとてもいいと思いますよ。当初、返済期間で考えると、住宅ローンが終わる時は吉田さんは70歳。すでにリタイアしている可能性もあります。少しでも早めに返済すると、その分、返済期間が短くなりますよね。

また、利息の軽減効果もあります。今現在ですと、例えば100万円繰上返済すると、利息30万円ほど負担が減ります。これは大きいですよね。

繰上返済をすることで、手元にお金が残らないリスクも考えよう!

ただ、一つ注意してほしいのが、ローン返済を資産運用と同じように考えて「いくら返済すると、いくら分、利息が減るなー。利回りにすると預貯金より、はるかにいいぞ」という考え方をしてはいけません(笑)。

というのは、返済した一時金は、当然戻ってこないからです。繰上返済によって利息の負担が減るのは事実ですが、「トクだから回そう」としすぎると、吉田さんの手元にはお金が残りません。

たとえば、お子さんの教育資金などでお金が必要なときに手元資金がなく、住宅ローンより金利の高い、教育ローンやフリーローンを借りることになる場合を考えると、ちょっと悔しいですよね。

また原則、住宅ローンは団体信用生命保険と一緒に加入しているため、ご主人が途中で亡くなった場合の借入額はゼロになり、家族は続けて返済する必要がありません。だから、無理して返済せずに、家族の手元にお金を残しておく方が、良い場合もあり得るのですね。

利息軽減効果だけでなく、手元から大きなお金が無くなる事実にもしっかり向き合って、判断しましょう!

今回は、手元の金融資産を増やすために運用や貯蓄に割り振るのがおすすめ

また、現状の日本や世界の経済状況も判断材料の一つ。吉田さんが、住宅ローン減税(原則借入期間から10年)の対象であり、残高に応じて税額控除(所得税や住民税の負担軽減)を受けることができることや、金利が超低金利水準で下げ止まっていること、そして日本をはじめ世界経済が底堅く、株価が堅調に推移していることなどを考慮すると、繰上返済をむやみに急ぐのではなく、ローンと上手に付き合いながら資産運用などで手元の金融資産を充実させるのも1つの方法だと思いますよ。

「絶対、運用の方が良い」とまでは断言できませんが、現在、吉田さんの金融資産がそれほど多くないのであれば、ローン返済よりも運用や貯蓄に割り振る方がいいかもしれませんね。

※繰上返済は期間短縮型を想定しています。

以上、吉田さんのご相談に、わたくしお金の専門家FP・内山がお答えしました。次回もお楽しみに!

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