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アーリーリタイアのために20代から考えるべきこととは?

ためる 内山 貴博

アーリーリタイアのために20代から考えるべきこととは?

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65歳まで働き、その後年金をもらい・・・
こういったライフプランを描く人が多い中で、40代や50代など、早期に退職し、かつ自分の希望する生活水準で自由に暮らしたいという「アーリーリタイア」に憧れる人もいます。もちろんそのためにはお金が必要です。どうやれば早期にリタイアでき、その後の人生を楽しめるのか?この記事で考えるきっかけにしてもらいたいです。

アーリーリタイアとは?セミリタイアとの違い

アーリーリタイアを日本語にすると早期退職(引退)となります。一方、セミリタイアという言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、セミは半分といった意味のため、仕事を完全に辞めるのではなく、いくらか仕事を続けながら生活するという意味合いが強いです。

「ミレニアル世代の億万長者」と呼ばれる著者、グラント・サバティエ氏の著書で、日本でも2019年12月に発売された「FIRE」という本が話題になりましたが、FIREはFinancial Independence(フィナンシャルインディペンデンス):経済的な自立という意味とRetire Early(リタイアアーリー):早期退職という単語のそれぞれの頭文字を取ったものです。著者自身、ミレニアル世代ということもあり、同じ世代の若い人に大きな刺激を与えました。

ただし、若いうちから経済的に自由になり、仕事から解放されたいと願っても、誰しもが実現できるわけではありません。一定の資産が必要となりますし、社会の仕組み、特にお金のルールなどを理解しておくことも大切になります。

アーリーリタイアを目指すために20代から必要なこと

ライフプラン
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20代は高等教育からの卒業、企業への就職や結婚など、人生の大きな節目を迎えることが多く、同時に、将来のことをより真剣に考え始める時期でもあります。究極の目標とも言えるアーリーリタイアを実現するために、20代からどのようなことを行っておけばよいでしょうか?

ライフプランを立てる

まずは、ライフプランを考えることが重要です。さらに言うと、アーリーリタイアを具体的に描くことです。例えば、国内の田舎でのんびりするのか、ヨーロッパとオーストラリアを行ったり来たりするのかでは全くアーリーリタイアにかかるお金、必要な知識も異なってきます。またそれを共にする家族がいるのかどうか?こういったことを今のうちから考えてみてください。

ただし、「働かず楽しく過ごしたい」と漠然と思うだけでは、現実からの逃避に終わってしまい、うまくいかないでしょう。本当にアーリーリタイアをしたいのであれば、本気のプランを立てる。ここから始めてください。

リタイアまでにいくら必要か試算する

アーリーリタイアが具体的になれば、その次はそのためにいくらお金が必要か?ということを試算する必要があります。セミリタイアでも大幅に収入が減ることになりますし、アーリーリタイアで完全に仕事を辞めれば「労働収入」という点では無収入になるのです。

それでも生活を成り立たせるためには、一生困らない資産を用意しておく必要があります。よって、ライフプランと必要な金額の試算は表裏一体と言えます。リタイア後、毎年どの程度の生活水準にするか?いくら必要か?そのためにはいくら貯めなければならないか。このような流れでそれぞれを具体的にイメージしてみてください。

お金の知識は特に何が必要?

豊かな老後
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FPとしてアーリーリタイアまたはそれに近い状況の人と何人か接してきましたが、皆さん、お金の知識、特に投資をはじめとした資産運用については詳しい印象があります。それから必ず払うことになる税金の知識も豊富です。

リタイアした後、貯めた資産を取り崩すのみならず、運用しながら取り崩すこともできるため、株式や不動産投資を含め、より有利な運用、お金の管理をしながら生活するためにはやはりこのような知識は必須と言えるでしょう。

ここまでのアドバイスはアーリーリタイアに限ったことではありません。より豊かに生活する上では必要なことだと言えます。

筆者に20代の方から「40歳にはアーリーリタイアをしたい」という相談が以前ありました。その方は、相談の時点で「40歳までには○円貯めておきたい」と明確に目標額が決まっていました。その目標額から逆算し、年利〇%で毎月〇万円積み立てたいが、どのような方法があるか?というとても具体的な相談でした。

具体的にアーリーリタイアを描いているからこそ、自身でここまで考えた上でFPへの相談に至ったということが伝わると思います。

まとめ

先に紹介した「FIRE」の著者、グラントサバティエ氏は20代の時に2度の解雇を経験しています。貯蓄もほとんど無い中で、会社をクビになり、そこからマーケティングなどを必死に学んだことで「FIRE」を実現することができました。やはり行動と努力が必要だということを示してくれています。

アーリーリタイアを実現させたいと考える人は
・リタイア後の生活を具体的にイメージする
・イメージした生活をするためのライフプランを考え、いくら必要かを試算する
・プランを実現するための資産、知識、アイデアといった武器を日々の努力で増やしていく

以上のことから始めてみてください。

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