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たったこれだけ!貯金をぐんと増やす「年末年始の家計見直し術」

ふやす 白浜 仁子

たったこれだけ!貯金をぐんと増やす「年末年始の家計見直し術」

【画像出典元】「stock.adobe.com/Drobot Dean」

1年を振り返る年末は、お金をどのように使い、貯めることができたのか家計の見直しにも最適な時機といえます。家計管理をすることは、収入に対する支出の割合が分かり、前年と比べてどうだったのか振り返ることで、来年の家計計画にも生かせるようになります。今回は、FPがおすすめする家計振り返りのポイントや家計計画の立て方をご紹介します。

なぜ年末の家計振り返りがおすすめなのか

あっという間に師走。今年は新型コロナウイルスの影響で、誰もが忘れられない1年を過ごしたのではないでしょうか。
とはいえ、そんな中でも年末年始はどこかそわそわ心躍る気分にもなりますね。

年末はマネープランを振り返り、来年につなげるための一区切りができる良い時期なので、お金のプロとしては、ぜひ取り組んでみることをおすすめします。
あまり難しく考えずに1時間くらいでさっと振り返りましょう。来年からのライフプランの支えがしっかりできますよ。

ちなみに家計簿を付けている人はどのくらいいると思いますか?ある調査会社の調べによると20~60代の男女のうち約47%が家計簿を付けているとのこと。ただ、家計簿は付けているけど、結局それをどうしたらいいのか分からない、ただ付けているだけという声はとても多いように感じます。

せっかく家計簿を付けているのに、付けること自体がゴールというのはもったいないことです。家計簿を振り返り、次のマネープランにつなげていきましょう。家計簿を付けてないという人も安心して下さい。順番に振り返りのポイントを紹介していきます。

家計振り返りのポイント①収入はどれくらいあったのか

まずは、この1年の収入の確認です。会社員の方は、源泉徴収票にある支払総額を確認します。そこから1年間に職場から天引きされた税金と社会保険料を差し引くと手取り(可処分所得)が分かります。児童手当やお祝い金、コロナで支給された特別定額給付金、親からの贈与など他に受け取ったものがあれば忘れずに足します。自営業の方は、売り上げから経費、社会保険料、税金を差し引きます。

家計振り返りのポイント②支出はどれくらいあったのか

家計簿をつける
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次に年間支出です。家計簿を付けている方はすぐに分かりますね。分からない方は、大まかで良いので食費や光熱費、お小遣いなど費目ごとに月の平均支出を書き出してみましょう。それ以外に、盆や正月の特別費や旅行、バーゲンでの衣類のまとめ買い、家電の買い換え、冠婚葬祭などイレギュラーな支出がなかったか思い出してみましょう。負担に感じない程度にさっと書き上げるのがコツです。

家計振り返りのポイント③貯蓄はいくらできたのか、増えたのか

最後に、今年の貯蓄額を計算しましょう。自動天引きで積み立てをする一方、給与から賄えなかった時は貯蓄を取り崩しているから結局いくら貯まったか分からないという人もいると思います。その場合は、「2020年12月末の全ての通帳残高」から「2019年12月末の全ての通帳残高」を差し引くと簡単に分かります。

家計簿で家計管理をするのは良いことですが、大切なのは順調に貯蓄ができているかどうかです。極論をいえば、貯蓄が順調なら残りは何に使っても良いわけですから、貯蓄の純増額はしっかり把握しましょう。書き出した支出からいえばもっと貯まっているはずなのに・・・という人は、何に使ったか分からない「使途不明金」の解明が今後の貯蓄へのカギです。

来年の家計計画のポイント①ライフイベントの洗い出し

この振り返りで、思ったよりお金が貯まってなくてガッカリする人がいるかもしれません。でも振り返ることで1年間のお金の使い方、自分とお金との距離感に気付けたことは大きな収穫です。前向きに来年につなげましょう。そのために、3つの家計計画のポイントを押さえます。

一つめはライフイベントの洗い出しです。来年のイベントを出来るだけ詳しく書き出します。たとえば子供の学校や習い事、部活動などの教育費、帰省費や旅行の計画、お祝い事などはありませんか?
家電や車の買い換え、車検の時期ではないかなども確認します。そうすることで、通常の生活以外での必要資金を把握することができます。余裕がある人は、2年後~10年先までの大きなイベントも書いてみるといいでしょう。

来年の家計計画のポイント②収入はどれくらい見込めそうか

ポイント2つ目は来年の収入見込みです。働き方が変わらないのなら、これまでと同じくらいの収入が見込めるかもしれません。昇給があるという人もいるでしょう。ただ、注意しておきたいのは新型コロナウイルスの状況です。
今の日本は、政府から給付金や補助金を受けて支えられている側面があります。今後、業績への影響が大きくなればボーナスが一部、または全部カットされることがあるかもしれません。心配な人は、来年の収入は厳しめに見積もって家計が耐えられるよう今のうちから作戦を練っておきましょう。いざという時のダメージを緩和できます。一方で、徐々に副業を認める企業も増えています。得意なことや関心があることにチャレンジしてみるのもいいですね。

来年の家計計画のポイント③どれくらい資産を増やすのか

家計計画の最後のポイントです。上記を基に貯蓄目標を立てましょう。たとえば月3万円、ボーナスから20万円できそうなら年間76万円の貯蓄ができる計算です。もし、本当は100万円を目指したいというのなら、単純計算で月2万円の見直しができないか、ボーナスで調整できるようなら月の見直しはもっと少なくても良いということになります。

貯蓄の方法は定番の強制積み立てがおすすめです。基本は、社内預金や積立定期、10年以上取り崩さないで良い資金は、イデコやNISAを活用した資産運用を検討しましょう。

また、コロナの影響で収入の不安がある人は、まずは最低限できそうな貯蓄目標を立てます。その上でもし普段通りの収入となった場合は、その分だけ上乗せ貯蓄をする、というルールを作っておくと前向きな気持ちで家計管理ができます。

年間計画を立てるメリット

計画をたてる
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このように年間計画を立てると、貯めるべきお金と自由に使って良いお金が明確になります。お金を使うことに後ろめたさを感じる人も少なくありませんが、計画を立てることによって貯めなきゃというプレッシャーから解放されます。目標額をきちんと貯めているなら残りは自由に使えるお金だと心を整理することができますね。

もちろん、思うようにいかないこともあります。そんな時はもう一度家計簿とにらめっこして、収支の改善を模索してみましょう。たくさんの家計を拝見している私の感覚では、改善余地が残されているケースも珍しくありません。

以上が、年末年始の家計見直し術です。振り返りを生かして未来をより充実したものにしていきましょう。

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