コロナ禍でついに見えた希望の光。ワクチン関連株に手は届くか！？【初心者株投資31話】
監修・ライター
待ち望んだ輝かしいニュースで、世界経済復活の兆し！日本企業の株価はどうなる！？
長引くコロナ禍で人々の気持ちが下がり続ける中、11月下旬からは第三波の到来により日本国内の感染者数は過去最高をマークし続けております。
しかし第一波、第二波の時とは、確実に違う感覚があります。それは、ついに現れた希望の光・・・「ワクチン」への期待が、人々の心にあるように思います。
11/9のニュースで、米国の製薬会社ファイザーが、治験中の新型コロナウイルスのワクチンが90%を超える確率で感染を防いだ、と発表しました。
このニュースをどれほど待ち望んだことでしょう。ワクチンが世界中の人に行き渡るのはまだ先のことでしょうが、それでも、約9カ月間、お先真っ暗だった世界に、やっと光が差し込んだような感覚になりました。
世界中の人もそうだったのでしょう、米ファイザー株は、一時15%あまり上昇と急伸。米国の市場全体はもちろん欧州の株式市場でも上昇し、ワクチンへの期待の高まりが目に見えました。
ならば日本でも！と、市場をチェックしてみますと、日本ではファイザー株式会社は上場しておりません。となると、どこに影響が行くのでしょうか。
国内市場を牽引する、ワクチン関連銘柄を探せ！
推理小説の探偵よろしく、ニュースから、何かひっかかりのあるワードはないか見てみます。
ワクチンが完成するとどうなる？→いっぱい作らないといけなくなる。となると、ワクチン製造や保管に必要な材料や機器を作っている企業が忙しくなるのでは？
ニュースによると、ファイザー開発のワクチンは、マイナス70度で保管しないといけないそう。調べてみると、業務用冷凍庫でも超低温冷凍として設定されているのはマイナス60度で、マイナス70度というのはかなり特殊だということが分かりました。こ・れ・だ！ここに株価上昇のカギがあると確信し、企業をピックアップ。
・ホシザキ＜6465＞
業務用厨房機器の大手、冷凍冷蔵庫では国内首位。飲食店で働いたことがある私も知っている企業。しかし11/9の株価は始値9300円。単元株数100株。買えません。終値9660円、翌日終値10310円、じわじわと上がって11/27には年初来高値10870円。ああ、買っていたら・・・。高くて買えないんですけど。
・フクシマガリレイ＜6420＞
食品・業務用冷凍冷蔵庫で国内大手。前日（11/6）終値3950円が、11/9は始値4100円、終値4255円。11/11には年初来高音4830円。ああ、買っていたら。まあ、私の予算ではやっぱり買えないんですけど……！
・ツインバード工業＜6897＞
調理器具など小物家電に強い企業。これが医療用冷凍庫を？と思ったのだけど、調べてみるとここは独自の「輸送冷却システム」があるらしく。確かに、マイナス70度で輸送するってなかなかできなそう。間違いない銘柄、発見！
と私が見た時(11/9)には、終値868円、翌日11/10は1018円ストップ高で買えず。あああ、もう少し気付くのが早かったら！
翌日からもぐんぐん上がり、買うかどうか、予算的にも微妙なところで、気付いたら11/16に1905円をマーク。そこからは微妙に下がり続けていて。あああ。
期待に湧く国内株式市場、塩漬け株にも光が差した！
フタを開けてみると、国内市場はワクチンのニュースでコロナ禍収束の期待が上がったのか、航空やレジャー、オリンピック関連株が上昇しました。も、もうそこ！？そこまで先を見ちゃうの！？さすがに推理できなかったです。でも、ここまで我慢してきたモノが爆発する、というのは、気持ち的には分かります。
そして私的に注目なのが、ここにきて、ずっと塩漬けだった日産自動車＜7201＞が、回復基調なこと！ワクチンのニュースから数日後、経済の回復が予想され、EV（電気自動車）への期待もあってのことらしく。11/9終値386.5円が、じわじわ上がって11/25には高値547.6円。いいぞいいぞ！私の取得価格643円が見えてきた！！
まだまだ気が抜けない状況が続いていますが、やっと見えた光を頼りに、踏ん張っていきたいと思います。
