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20代新卒社会人が初任給をもらう時点で身に付けたい貯金方法をFPが解説 (2ページ目)

ためる 内山 貴博

FPがすすめる新卒社会人におすすめの貯金方法

貯金が増えて嬉しい女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/contrastwerkstatt」

「よし、まずは今日だけでも」と、いざ貯金していこうと思っても、どのように行えば良いか迷う人も少なくありませんので、ここでは誰でもできる貯金方法をお伝えします。

つもり貯金

これは私も実践しています。今日からすぐにできる貯金の心がけです。例えば、上司や先輩と食事に行けばご馳走してもらう機会もあると思います。そんなときは、「払ったつもり」で、食事代分を貯金に回してください。それ専用の銀行通帳を作っておくのも良いと思います。少額ずつでも「つもり貯金」が記帳されていくことで、どんどんお金を貯める意識が高まりますよ。

他には、タクシーや電車に乗ったつもりで、多少の距離であれば歩くという選択も。「あと一杯ビール飲みたいけど・・・」、「もう1本タバコ吸おうかな」。こうやって迷った際は、ぐっと我慢。「飲んだつもり」、「吸ったつもり」の貯金ができますよね。小さな積み重ねが大きな貯金につながっていきます。また、たくさん歩き、お酒やタバコも控えめになり、健康にも良さそうですね。将来かかる医療費が減れば良いこと尽くしです。

ポイント投資

20代の方は特にPayPayやLINEPayなどキャッシュレス決済を利用している人も多いと思います。例えば、PayPayなら原則200円決済ごとに1円相当のポイントがもらえますが、このポイントを資産運用に回すことができます。

運用は、積極的なタイプとややリスクを抑えたタイプの2種類が選べます。日々数円~数十円程度なので積極的に運用しやすく、また知らず知らずに増えていくことも期待できます。PayPayの他にも同様のサービスがありますので、自分に合った方法を探してみてください。

個人型確定拠出年金(イデコ)

イデコ(iDeCo)の愛称で認知度が高まっている個人型の確定拠出年金。自営業の人のみならず、会社員や公務員、専業主婦の人も加入できます。(拠出限度額に違いはあります)

老後資金準備を目的としたものであるため、60歳まで引き出すことができません。毎月(年1回拠出なども可能)、給与天引きで加入することもできます。強制的に貯金ができ、さらに途中で引き出すことができない。貯まる要素ばかりです。
しかも、掛金は全額所得控除となり、その分、所得税や住民税の負担が軽減されます。

ということは・・・「イデコに加入していなかったら」と節税分は「つもり貯金」に回せますね。会社員の場合、毎年「年末調整」を通して、納め過ぎた税金が還付(税金が返還されること)されます。イデコに加入した場合、還付額が大きくなることが見込まれます。ぜひ、年に一回、還付された税金を「つもり貯金」に回してください。

つみたてNISAでコツコツ投資

株式や債券、投資信託(投資する本人に代わって、投資の専門家が投資・運用をしてくれること)など投資の知識を少しずつ身に付けながら「つみたてNISA」を始めることも一案です。投資信託を購入した場合、分配金や値上がり益が利益となりますが、つみたてNISAならば本来約20%課税の対象となる利益を非課税で取引できます。

つみたてNISAは金融庁が定めた一定の基準を満たした投資信託が対象となっているため、20代で投資が初めての人にも始めやすいと思います。まずは証券会社や銀行で口座を開設してください。インターネット上の銀行などでつみたてNISAの口座を開設することも可能です。

これからの将来にかかりそうなお金は?老後資金はいくら必要?

人生の3大支出といえば「教育費・住宅購入・老後資金」です。新卒社会人には、まだどれも実感がないものばかりだと思います。それよりも、「結婚」が気になる人が多いのではないでしょうか。結婚費用に関してもさまざまなデータがありますが、結婚式や披露宴、新婚旅行など、方法により金額は大きくばらつきます。

<参考>

(ゼクシィ結婚トレンド調査2020年)

結婚時には多くのカップルが親からの資金援助も受けていますし、盛大に披露宴を開いた場合は御祝儀も期待できます。よって、「ズバリ〇円準備する必要あり」と断言はしづらいところです。

ただ、少なくとも結婚資金として100万円~200万円は貯金しておきたいところです。

もちろん、結婚は1つの選択肢です。結婚しない場合も含め、社会人になったタイミングでどのような人生を歩みたいか?考えてみることがより貯金への意識を高めてくれると思います。

なお、老後資金については「老後2000万円問題」が話題になりました。多くの相談者のライフプランを作成した筆者の経験から言いますと、この数字はある程度適した金額だと感じています。

年金の加入状況や生活水準にもよりますが、リタイヤするタイミングで金融資産が少なくとも2000万円用意できていれば、老後、苦しい生活を強いられることはなさそうです。できれば3000万円以上が理想です。年金受給開始年齢の65歳までまだ40年程度時間があるため、その時間を味方につけてコツコツ用意してください。

まとめ

新卒社会人や20代の人向けに貯金の方法や考え方についてお伝えしましたが、大事なポイントをまとめると以下になります。

きっと、この記事を読み終えた後からすぐに行動を移せることがあると思います。貯金用の銀行口座を用意する、イデコ開設のために金融機関を調べる、そして、今まさに浪費しようとしていた出費を抑え、貯金に回す・・・。
できることから始め、そして大切な日のために、老後のために。将来、困らないように途中で挫折しない工夫もしてください。

貧乏社会人にならないために、社会人1年目がやるべき貯金の方法は?

新社会人に必要な保険って?20代が加入すべき保険とは

貯金方法についてのQ&A

Q.就職に伴い一人暮らしをすることになりました。家賃はいくらぐらいが妥当ですか?

A.1つの目安として「手取りの半分で家賃も含めて必要な生活費をカバーする」というのを目安にしてください。必要な生活費は友人と遊ぶお金、将来への貯蓄以外です。手取りが18万円であれば9万円から食費や光熱費などを概算し、それらを差し引いた額が適正家賃の目安となります。

Q.就職してすぐに生命保険の加入を勧められました。加入していた方が良いですか?

A.いざという時に頼りになる保険ですが、20代の人の多くは入院や死亡リスクは極めて低いです。保険は本当に必要性を感じたものだけにして、まずは銀行預金を中心にお金を貯めることを優先してください。

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