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経済やお金が簡単にわかる! FPがすすめる3冊の本とは?

ためる 内山 貴博

経済やお金が簡単にわかる! FPがすすめる3冊の本とは?

「経済やお金についてのわかりやすい本はありませんか?」と、相談者の方からよく聞かれます。そこで今回は、私自身が読んで大変参考になったお金に関する本を3冊紹介したいと思います。

今なお必見! お金との向き合い方がわかる『金持ち父さん 貧乏父さん』(筑摩書房)

本
【画像出典元】「筑摩書房」

まずはロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん 貧乏父さん』です。こちらは有名な本ですから、耳にしたリ、実際に読んだことのある人も多いと思います。

お金とどのように向き合うべきなのか? 特に私たち日本人が苦手とする投資について、その必要性などを感じることができる1冊です。また、お金の流れを簡単な図式で説明してくれていますので、簿記・会計の知識も身につけることができます。

この本はさまざまなシリーズが出版されているので、皆さんの興味関心に合わせてお好みの1冊を選んでみてはいかがでしょうか?

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

http://www.chikumashobo.co.jp/special/richdad/series.html

1728円(税込) ロバート・キヨサキ (著) 白根美保子(訳) 出版社:筑摩書房 

拾い読みでも役立つ情報がいっぱい!『21世紀の資本』(みすず書房)

本
【画像出典元】「みすず書房」

2冊目はいろんな意味で重たい本ですが、トマ・ピケティ氏の『21世紀の資本』をおすすめします。ハードカバーで600ページ以上もあり、辞書のような見た目、そして価格と、本当に“重たい”です。ピケティブームになったほど一時期話題になったため、購入された方も多いかもしれません。でも、途中で読むのをあきらめていませんか?

一見、難しそうな内容ですが、よく読むと、いえ何度も読むと、分かりやすい表現で大事なことがたくさん書いてあります。シンプルな公式 「r > g」は、私自身FPとして非常に多くのことを考えさせられました。

ピケティ氏の研究をベースにしたものなので、研究過程やデータの裏付けなど難しいと思われる部分は飛ばしてもいいと思います。見出しを拾いながら、皆さんに関係がありそうなところをしっかり読んでみてください。

老後に向けて何をすべきなのか? たくさんヒントが散りばめられていますよ。

21世紀の資本

https://www.msz.co.jp/book/detail/07876.html

5940円(税込) トマ・ピケティ (著) 山形浩生、守岡桜、森本正史(訳) 出版社:みすず書房

新しいお金のルールがわかる!『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)

本
【画像出典元】「幻冬舎」

そして最後は、佐藤航陽氏の『お金2.0』です。これは3冊の中でも最新トレンドを踏まえた分かりやすい1冊です。フィンテック、仮想通貨など目まぐるしく変わる私たちのお金事情。広く捉えるとお金を軸にした資本主義や経済自体がどのようなものなのか、これからどのような経済・社会になっていくのか教えてくれます。

私はFPとして既存のお金のルールや仕組みが頭にべっとりくっついているため、場合によっては受け入れがたい内容もあります。ただし、従来のお金のルールに固執すること自体が危険であるという著書の指摘にハッとさせられ、心を改めて向き合いました。著書の育った背景などをベースに話が始まり、スムーズに内容に入っていくことができますよ。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方

http://www.gentosha.co.jp/book/b11283.html

1620円(税込) 佐藤航陽 (著) 出版社:幻冬舎


社会保険や税金の仕組みや手続きなどを把握するには別の実務書が良いかもしれませんが、これからどのようにお金と向き合っていくか?という点では、上記いずれか1冊を手に取っていただくことをおすすめします。