FPは見た!「顧客が実践していたおもしろ・簡単家計簿のつけ方3選」
今回は、弊社のお客さまでちょっと変わった家計管理をしている方の事例を紹介します。
皆さんは、家計管理をする際、どのような家計簿を使われていますか? 書店で販売されている冊子の家計簿や、Excelで作った自作の計算表、ウェブでダウンロードした家計簿ソフト、スマホの家計管理アプリなど、いろいろな方法があるので、どれが自分に合っているか迷いますね。
今まで続かなくて家計管理を諦めていた人も今回ご紹介する「カンタン家計簿」で家計管理に再チャレンジしてみてください。これらの方法なら家計管理が楽しくなり、貯金が増えることも期待できるでしょう。
1.貼るだけ家計簿
大学ノートを用意して、各ページの頭に日付を書いていきます。そしてその日使ったレシートを毎日ノートに貼るだけ。いくら使ったかといった金額の集計などはしません。
ただし、レシートは重ねて貼るのではなく、一目見て金額が分かるように貼ってください。そしてどこか無駄遣いに気付いたら、「○○が安くって、思わず衝動買い…良く考えたら同じような物を持っていた」など、その反省文を一言メモしておきましょう。
1カ月後にそのページを見直すだけで、次から同じような無駄遣いや浪費を抑制できるはずです。これをただ毎日、毎月、続けていくだけでも、家計は改善していきます。
2.カレンダー家計簿
日付の欄に少し余白がある壁掛けカレンダーや卓上カレンダーなどを準備します。そして毎日使ったお金をその余白にただ書き込むだけ。
この方法も貼るだけ家計簿と同じく集計などはしません。カレンダーなので、1カ月いくら使ったかが一目瞭然。どこで買ったかなど書いていなくても、大体どんなものを買ったか見当がつき、それが無駄遣いだったかどうかを思い出すこともできます。
この方法を、Googleカレンダーなどウェブサービスを利用して夫婦で共有しているお客さまもいらっしゃいました。共働きの世帯には有効な方法ですね。
3.色分け家計簿
カレンダー家計簿と似ていますが、普段使っている手帳の月間スケジュールのページなどで管理していく方法です。
カレンダー家計簿は使ったお金をただ記入していくだけでしたが、この色分け家計簿はその使ったお金が、消費か浪費か投資かを管理していくものです。
日々の生活に必要な物(使ったお金=得られる価値)は消費、楽をしようとして買ったお惣菜や外食費(使ったお金>得られる価値)は浪費、仕事のためにビジネス書を買ったりセミナーを受講した場合(使ったお金<得られる価値)は投資。こう考えて、例えば浪費は「赤」、投資は「青」というように色分けをして手帳に記入していきます。もし赤い数字が多ければ、翌月お金の使い方を考えるようになるでしょう。
まとめ
今回は、「カンタン家計簿」をいくつか紹介しましたが、いずれも収支を合わせることが目的ではありません。予算を立てて振り返り反省、そしてまた翌月も予算を立てて振り返り反省――これを繰り返せば、家計が改善すること間違いなし。
収支が合わなくてもOK! また、100円単位で管理するなど大雑把でもかまいません。今回ご紹介した、ちょっと変わった方法で、今まで家計簿が続かなかった方もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。