副業中やWワークの会社員はスマホで確定申告が便利で簡単! (2ページ目)
目次
スマホで確定申告する手続きは2通り、いずれも事前準備を
スマホで確定申告する方法には、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式があります。いずれの場合でも事前準備が必要です。マイナンバーカード方式を利用する場合はマイナンバーカードが必要となり、マイナンバーカードを利用しない場合では事前に税務署へ出向きIDとパスワードを発行してもらう必要があります。
マイナンバーカード方式
マイナンバーカードを発行していない人はまず発行するところから始めましょう。来年の申告までまだ余裕がありますので、今のうちに発行しておくことをおすすめします。マイナンバーカードの発行申請もスマホでできますので、通知カードに掲載されているQRコードから発行の手続きをとってください。
マイナンバーカードがある人は、手持ちのスマホがマイナンバーカードを読み取ることができるか確認しておきましょう。古いスマホだとICカード読み取り機能がついていない可能性があります。
対応しているスマホは下記のホームページで確認できます。
https://faq.myna.go.jp/faq/show/2587?site_domain=default
次に国税庁のホームページから氏名や住所、収入や所得控除の金額を入力していきます。マイナンバーカードを読み取る画面では、「マイナポータル」のアプリをインストールする必要があり、利用者識別番号と暗証番号が必要となるのでそちらも事前に確認しておきましょう。
画面に従って進めていけばいいので、初めての方でも安心して確定申告をすることができます。
ID・パスワード方式
この方法はマイナンバーカードを持っていない方や、持っているけどスマホが対応していない場合などに利用できます。IDの発行は意外に面倒です。事前に税務署へ行き本人確認を行ってから「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行してもらいます。
しかし一度発行してもらうとそのIDとパスワードは来年以降も使えるので便利です。今年はスマホで確定申告をして、来年はパソコンを使いe-TAXで申告する、などという場合などにも使えます。
スマホで確定申告する手順
マイナンバーカード方式やID・パスワード方式、いずれの場合も、まずはスマホで国税庁のホームページ内にある「確定申告作成コーナー」を開きます。
作成開始ボタンから進み申告内容に関する質問に答えます。次にマイナンバーカードを読み取るか、IDとパスワードを入力する画面に移ります。
その後は利用者情報を入力、提出先の税務署を確認、源泉徴収票をもとに所得や社会保険料などの記載事項を全て入力していきます。
続いて各種所得控除の画面が出ますので、医療費控除などの控除金額を入力します。最後に所得税の計算結果を確認し、作成した申告書をe-TAXで送信します。
まとめ
今回はスマホで確定申告する方法について、どのような人が利用できるのか、また利用するための事前準備などについてまとめてみました。特に以下の点について理解を深めていただければと思います。
・サラリーマンはスマホで簡単に所得控除を受けることができる
・2021年からスマホで確定申告できる内容が増えている
・スマホで確定申告する場合はマイナンバーカード方式とID・パスワード方式の2種類がある
・事前に自分のスマホが対応しているかどうか確認しておく
サラリーマンは確定申告には慣れていないので、どうしても苦手意識があるようですが、今はスマホで簡単に申告できるようになりました。年々申告できる範囲も広がっているので、今後ますます便利になるでしょう。
国税庁の「確定申告書作成コーナー」は大変良く出来ているので初めての方でも画面を進めていき指示通りに入力していくだけで簡単に申告書が作成できます。
来年の申告時期へ向けて今から準備を進めておくのも良いでしょう。特に医療費控除を受けたい場合は年始から病院の領収証や薬局のレシートを保管しておくことが大切です。
会社員の副業の種類や必要な税金、確定申告が必要な20万円ラインの注意点などまるわかり
「節約」より断然効果的!会社員や公務員が知らないと損する「節税」方法まとめ
スマホの確定申告についてのQ&A
Q.今まで副業収入の確定申告をパソコンでしていましたが、スマホでもできますか。
A.副業が継続性のない雑所得であればスマホで確定申告書の作成と申告が可能です。しかし継続性のある事業所得であれば、従来通り収入と経費を計算する決算書の書類作成が必要となるためスマホで確定申告はできません。
Q.毎年医療費控除の申告をしています。パソコンの画面に慣れているのですがスマホでも簡単にできますか。
A.スマホで確定申告というと画面が小さくて分かりにくいと敬遠している方もおられます。その場合はタブレット端末を利用すると良いでしょう。画面の指示に従って進めていくので、医療費の入力などパソコンで行う場合と操作は変わりません。年に一度の確定申告のためにパソコンを使っている人などはスマホで確定申告をすることでプロバイダ料金など回線維持費を節約することができるでしょう。