いつからみんなこんなに珈琲を飲むようになったのだろう。選択肢が喫茶店や缶コーヒーにファストフードくらいだったあの頃が懐かしい・・・。

やっぱり最初は、「ドトール」「スターバックス」などが繁華街や駅前にできてきたのが一つステップを上った感じだった気がします。その頃から、缶ではないテイクアウトコーヒーが日常的になり、マイタンブラーなどを持つのも一般的になってきたものです。

コーヒー好きの聖地「美美」と功労者「ハニー珈琲」

中部や関東などの「コメダ」「星野」の全国展開などをはさみつつき、何年か前からはスペシャルティコーヒーを飲ませる店が俄然増えています。

福岡は元々全国的にも名高い「美美」という専門店があります。最初は今泉にあったのですが、今は移転して大濠公園の近くになりました。ここは本当にコーヒー好きには聖地ともいえる店です。

ただ、昨年、店主であった森光さんが亡くなるという衝撃的なニュースが全国を駆け巡ることになりました。

スペシャルティコーヒーという名を福岡で広めた功労者は「ハニー珈琲」でしょう。こちらは元々喫茶ではなく豆の販売店だったのですが、今では福ビル２階の「ツタヤ」のなかなど、喫茶業態もいくつかあります。

「NO COFFEE」「REC COFFEE」「マヌコーヒー」・・・続々と平尾・白金エリアに珈琲店が集中するフシギ

最近、薬院駅から平尾駅あたりのエリア、町名でいうと平尾、白金あたりにコーヒーの店が集中してきています。

高宮通りのヤナセショールームの裏手（現在ショールームは建て替え工事中）にあるのは「NO COFFEE」です。こちらはオーナーが玩具メーカーやアパレル出身ということもあるのか、ライフスタイル提案型とでもいいましょうか、Tシャツやタンブラーなどグッズ販売に力を入れている福岡では珍しいタイプの店です。

イートイン用の席はわずかでしかもテーブルはなし。雑貨ショップとコーヒースタンドの融合具合がユニークで、カルチャー発進力も抜群です。

薬院駅からほど近い城南線沿いには有名な「REC COFFEE」があります。こちらは元々はトラックを停めてコーヒーの販売をしていたのですが、店を構えた後もその人気は増すばかり。

さらにオーナーの一人である岩瀬さんがバリスタのコンテストで日本一になったり、世界大会に出場したこともあり、今ではここ薬院駅前店のほか、博多マルイ店、県庁東店と市内に3店舗を構える成長ぶりです。24時すぎても開いており（曜日により変動）、深夜でも満席だったりする繁盛ぶりです。

また、春吉、大名、柳橋、博多駅前に続く5店舗目として、この7月、薬院駅南側の路地裏にできたばかりなのが「マヌコーヒー」の新しい店。こちらも福岡では大人気の店です。

一度に35キロの豆を焙煎できるという巨大な焙煎機で自家焙煎し、「REC」同様、スペシャルティコーヒーを提供しています。

その他にもこのエリアには、「ETOILE COFFEE」「COFFEE COUNTY Fukuoka」「area coffee」「abeki」などがあり、それぞれが個性を放っています。秋の一日、このエリアを散策しながら、味、店の雰囲気、スタッフの笑顔など、自分にピッタリのお店を探してみてはいかがですか？