FP直伝! お金にも自分にも「投資をしない日本人」への投資のススメ
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村賢司です。
NHK大河ドラマ『西郷どん』の一場面で、日本人って昔からのんびりしていたんだなと思わせるシーンがありました。
今から約160年前、黒船が日本に来航した際、幕府が「黒船見物禁止令」を出すほど見物人がたくさん集まったそうです。いつ大砲で攻撃してくるかもしれない船の近くまで行って見物をするとは、島国日本の人たちはのんびりしていたんですね。
そういった所にも、投資をしない日本人の原点があるのかもしれません。
さて皆さんに質問です。
「皆さんは投資をしていますか?」
今皆さんは、株や投資信託など金融商品でリスクを取った資産運用をイメージしませんでしたか?
投資はそればかりではありません。今回は「自分の将来のために投資をしよう」という内容です。ぜひ最後までお読みください。
1.金融資産への投資
以前の記事でも書きましたが、日本人はリスクを取った資産運用をしている人が少ないように思います。
▼過去の記事
こんなに違う!? 日本人と外国人の「お金」の考え方
値動きのある商品はどうしても怖いというイメージがあるかもしれません。でも、この値動きがないとリターンもありません。
リターン(収益)の源泉は、リスク(値動き)です。
2.キャリアへの投資
日本では昔からひとつの企業に定年まで雇用され続けるという終身雇用制が一般的です。なぜか転職や副業と聞くと、マイナスのイメージがあったりします。
でもいろいろな仕事を経験して経験値を上げることは、必ずご自身の成長に繋がります。
外国では転職を繰り返しスキルアップを図り自分の年収を上げていくということが一般的のようです。最近では、日本の企業でも副業を認めてくれる会社が増えてきました。皆さんも何かチャレンジしてみてはいかがですか。
そうして働ける環境を自分で作ることは、老後も収入を得続けることができるようになるので、老後資金対策にもなりますね!
3.自分への投資
仕事が終わってから、カルチャースクールなどに通っている人もおられると思います。
英語や楽器などの自分磨き、ヨガやスポーツジムなどの健康作り、これらの自分への投資は必要だと思います。
また自己研鑽のため、ビジネス書や専門書など多くの本を読んだり、自己啓発セミナーに参加したりすることもキャリアアップに繋がってくるでしょう。
できれば「お金の勉強」もしてください。銀行や証券会社など金融機関が開催している無料セミナーも大変勉強になります。
まとめ
これからの人生、現役時代もリタイア後も、生活するにはお金が必要です。
そのために資産運用などの投資をするだけではなく、生きがいをもって健康で人生を送ることができるよう自分への投資も忘れないようにしてください。
「おかね」「からだ」「こころ」、この3つが健康でなければ、幸せな老後を送ることが難しくなるでしょう。お金のことばかり考えず、キャリアプランや趣味のことなども一緒に考えてみてください。時にはリスクをとった人生も楽しいですよ。
難が無いと書いて「無難な人生」、難が有ると書いて「有難い人生」、皆さんはどちらの人生を選択しますか?