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FPがぶっちゃける!「仮想通貨」は今後どうなる?

ためる 権藤 知弘

FPがぶっちゃける!「仮想通貨」は今後どうなる?

【画像出典元】「iStock.com/Marc Bruxelle」

目次

テレビや新聞、インターネットで仮想通貨という言葉をよく聞くようになりました。聞いたことはあるけれど説明することは難しい「仮想通貨」に今回は迫ってみます。

通貨と仮想通貨の違いとは?

まず、通貨には基本的な3つの機能があります。

1)交換(決済)機能    →サービスやモノと交換することができる
2)価値の大きさを示す機能 →数値の大小により価値の大きさを示すことができる
3)価値の貯蔵機能     →資産として保存をすることができる

通貨の発行・流通は国が一括して管理し、最終的に発行国による通貨への担保があることで上記の3つの機能が働くことになり、通貨を安心して使うことができます。

仮想通貨と日本円
【画像出典元】「PhotoAC」

一方で仮想通貨の特徴としては、下記のようなものがあります。

1)発行は国ではなく私的通貨である
2) インターネット上でのデータであり実物があるわけではない
3)送金等の手数料が安くて早い

通貨としては「どこで使えるか?何に使えるか?」が重要ですが、現在でもネット上の決済はもちろん、実店舗でも使える数が増えてきているようです。しかしながら現在のところ仮想通貨は決済手段としてよりも、売買により利益を得るための投資先という側面がクローズアップされています。

不動産や株式、投資信託など売買によって利益を得る手段はたくさんありますが、仮想通貨は投資の対象となるのでしょうか?

”投資”とは、将来が有望な投資先へ長期的に資金を投じることです。その結果、投資家は利子や配当・売却益などの利益を得ることができます。似た言葉で”投機”があります。投機とは、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的取引であり、相場によっては大きな損失が発生する可能性があります。

現在の仮想通貨は、売買のタイミングのみで利益を出そうという傾向が強いと思われます。そう考えると、仮想通貨は”投資”の対象ではなく、”投機”の対象といえるのではないでしょうか?

そもそも発行元の信用を決済手段として形に変えたものが通貨です。仮想通貨は発行元が国ではありません。ままごと遊びで使う子ども銀行のお金と意味は一緒です。そう考えると、仮想通貨の価格は信用から導かれた価値ではなく、人気投票の結果と考えられると思います。

人気投票で価値が決まるということは、発言力や影響力が大きな人や団体の意向に振り回されてしまうこともあり、価値の将来性を予測することは難しいことのように思われます。したがって仮想通貨へ”投資”をすることにより、10年先や20年先といった長期的に資産をふやすことには今の段階では向いていないように思います

仮想通貨の取引を始める方に注意してほしいこと

仮想通貨取引
【画像出典元】「iStock.com/KeremYucel」

「そうは言っても何だか儲かりそうだから始めてみたい」ということであれば、

1)あくまでも余裕資金で行うこと → 生活資金や必ず必要な資金は守る
2)長期   → 短期売買ではなく長期保有
3)分散   → 一つの通貨ではなく複数の通貨へ
4)積み立て → 毎月・3ヵ月ごとなど、時間も分散し一定金額を積み立て

上記の投資の原則に従って始めてみることをおススメします。

また現物取引(10万円で10万円分の取引を行う)に限定してください。

仮想通貨でも信用取引(*)ができますが、マイナスになったときに想像以上の損失になる可能性があり、手を出すことは危険です。投資(投機)は自己責任、無理は禁物です。

*信用取引→お金を借りて自己資金以上の取引をすること。利益も大きいが損失も自己資金以上になるためリスクが非常に高い取引方法

将来、仮想通貨はどうなっているの?

仮想通貨
【画像出典元】「iStock.com/metamorworks」

長い目で見れば、インターネット上で使える「共通の通貨」は発展をしていくと思います。そのため、投資先の一部として仮想通貨を選ぶことは選択肢としてあり得ると思いますが、リスクの高い投資になりますので、比率に関しては10%程度にしておくことが当面は良いと思います。

5年後や10年後に仮想通貨がどのように普及しているかは、想像がつきません。しかしカードや電子マネー、インターネットバンキングなど技術の発達によりだんだんと現金以外での決済手段が普及していったように、仮想通貨も生活の一部になる可能性は高いと思います。ただし仮想通貨という名前ではなく、インターネット上の「共通の通貨」として、別の形になっているかもしれません。

仮想通貨は新しい技術ということもあり、投資先としてはリスクがかなり高い分野です。投資をされる際は、リスクを許容できるか十分に検討されたうえでスタートしてください。

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