50代、年の差夫婦で貯金なし。老後破産を防ぐには/FP家計簿診断
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FPオフィス「フォルテシモ」へ依頼されたお客さまの家計簿を、mymoで公開してアドバイスする【うちの家計簿】。今回の依頼者は、会社にお勤めの50代男性Aさん。30代の奥様はパート勤務をしている共働きご夫婦です。Aさんのお悩みは、現在貯金が全くないということ。
毎月の収入から一体どのような支出があるのでしょうか…。
それではお二人の家計簿の内訳を見ていきましょう。
50代男性Aさんから家計について相談されたこと…
(Aさん談)8年前に結婚しました。これから子どももほしいと考えていますが、老後のことやお金のことが気になってきました。60歳で定年、65歳まで再雇用で働く予定です。ムダにお金を使っている意識はあまりないのですが、現在、貯蓄がありません。
クレジットカード払いを減らしたりして、まず50万円貯めたいと思っています。保険料も貯蓄になると思って頑張って支払っていますが、それでいいのか・・・など、今後の家計についてアドバイス願います。
Aさんの家計簿診断、クレジットカードの使い方に問題あり
手取りがご夫婦合わせて35万円。ボーナスが年54万円あり、年間の手取りは474万円ありますが、現在貯蓄がありません。これからどのようなことに気をつけていけばいいか確認しましょう。
年の差婚ご夫婦の将来の収入と支出を予測し、リスクを考える
奥さまと16歳の年齢差があります。奥さまは現在扶養の範囲で働かれていますが、ご主人が11年後の65歳で会社を辞めた場合、奥さまは49歳。会社員の妻ではなくなるため、年金も国民年金(第一号被保険者として)になり、社会保険料の負担が現在よりもUPします。
11年後、Aさんの年金と奥さまの収入で生活できるか具体的に考え、今後の収入の目標を立て、働き方を検討していきましょう。
クレジットカードは衝動買いというリスクあり
クレジットカードの支払が現在、8万3172円。手取りの約4分の1がカード支払に回っており、支出の一番大きな支払になっています。
カードの怖いところは、現金がなくても買い物できるところ。衝動買いを助長し、ついつい買い物をしてしまう力を持っています。Aさんの「余計なものを買うのをやめて貯蓄をする」という目標には一番不要なものとなります。カード払いは借金と考え、目標の貯蓄額50万円貯まるまではカード使用を封印し、「ニコニコ現金払い」を習慣にしましょう!
「老後破産」にならないために貯金をふやすには
「老後破産」というショッキングな言葉を耳にするようになりました。老後の家計管理には「住居費用」が大きなポイントになってきます。
65歳以降の年金生活までにその後の賃貸家賃分の貯蓄がないと、年金収入の一定額が毎月家賃として消えていきます。今、貯蓄ができずカード支払が残っているということは毎月の収入を使い切って、さらにカードでお金を借りていることになります。
今、真剣に支出を見直さないと、老後は赤字家計に転落してしまいます。
「定年後も働くから大丈夫」と思っていても、体調を崩すと働けなくなり収入を得ることは難しくなります。大切なパートナーとこれから安心して暮らしていくためにも、支出を再度見直しましょう!
保険についても、名称は「積立保険」となっていても積立部分は少なく、多くの部分が掛け捨てになっているものもあるので、本当に必要な保障かどうかを調べ、貯蓄に回せる部分がないか確認しましょう!
ご夫婦の未来についてWallet+を使ってシミュレーション
Wallet+(ウォレットプラス)は、銀行口座をスマートフォンで管理できる銀行公式アプリ。収支管理や目的預金ができたり、お金についての役立つ情報が毎日配信されています。こういったアプリも利用しながら、家計管理の意識を高めていきましょう。
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50代共働き夫婦Aさんの家計簿診断を終えて
「お買いもの中毒な私!」という2009年公開の映画があります。主人公の女性がクレジットカードを使わないようにするために奮闘?するシーンがあります。
カードに依存していることはなかなか自分では気づきにくいものです。コメディタッチで見やすい作品だと思います。ぜひご夫婦でご覧ください♪ おすすめです。