マイカーとカーシェア、結局どっちがお得?試算コストの比較付き
目次
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村賢司です。
誰もが一度は聞いたことがあるカーシェアリング、最近はマイカーを所有せずにカーシェアを利用する人が増えてきています。
時代の流れは「所有から利用へ」、車に限らず洋服やブランドバック、アクセサリーなどもシェアする時代となりました。
そこで今回は、カーシェアのメリットやデメリット、またマイカーと比較してカーシェアがどれだけお得なのか、車検代・ガソリン代といった維持費や利用料金などコスト面で比較計算してみました。「マイカー」と「カーシェア」どちらがお得なのでしょうか?
最後に、カーシェアリングサービスを提供するNTTドコモ、オリックスなどの特徴についてもご紹介しています。
カーシェアリングって何?
そもそもカーシェアリングとは、必要なときに必要なだけ利用できるサービスのことです。車を借りるサービスはレンタカーが一般的ですが、借りる時間が3時間や6時間という料金設定になっており、また返すときには燃料を満タンにして返す必要があるなどコスト面で高くつきます。
しかしカーシェアリングは15分単位で借りることができ、また燃料も満タンにして返す必要もありません。概ね15分200円程度で借りることができる会社がほとんどで、レンタカーと比較しても大変お得です。
マイカーにかかる必要経費の項目とシミュレーション
著者が若い頃はマイカーを購入することがステイタスで、若い人たちはみんな車を持っていました。しかし最近は所有から利用へという感覚が当たり前で、必要なときに必要なだけ使うという時代の流れになってきています。
実際マイカーを購入した場合、1年間でどれくらい維持費がかかるのか1000cc~1500ccクラスのコンパクトカーをローンで購入したケースで計算してみましょう。
(前提条件)
車両価格150万円(諸経費込)の車を金利3%、借入期間5年のローンで購入した場合
年間の支払:32万3436円(毎月の返済額2万6953円)
自動車税 :3万4500円
車検 :5万円程度(2年分を1年に換算)
オイル交換:3000円程度
ガソリン代:5万円程度
自動車保険:7万円程度
駐車場代 :9万6000円程度
上記コストを合計すると年間で「62万6936円」もかかってしまいます。これは家計にとっても大きな負担ですね。
カーシェアした場合にかかる金額は? 利用頻度による違いを徹底比較!
では、上記コンパクトカーをカーシェアで利用した場合はどうか年間のコストを比較して計算してみます。
(前提条件)
平日(2時間を月10日)と休日(12時間100キロ走行を月2回)利用した場合
年間の支払:39万6720円(毎月の支払3万3060円)
自動車税 :なし
車検 :なし
オイル交換:なし
ガソリン代:なし
自動車保険:なし
駐車場代 :なし
マイカー購入時と比較して毎月の支払いは高くなりますが、年間コストで比較すると上記前提条件であれば明らかにカーシェアの方がお得です。
カーシェア参入企業はどこ? 福岡では「タイムズ」が人気
ではここで、カーシェアリングという新しいビジネスに参入している企業について少し触れておきましょう。
カーシェアリングはどこの会社も注目しているビジネスで、NTT系列や三井系列の会社も参入しています。
首都圏では、NTTドコモが運営してスマホ一つで車に乗れる「dカーシェア」、三井のリパークで有名な三井不動産リアルティが運営する「カレコ・カーシェアリングクラブ」、またオリックスリースのカーシェアなどがあります。
ここ福岡では、上記3社よりも圧倒的に「タイムズ」のカーシェアがステーション数を伸ばしています。実は著者もタイムズカーシェアの会員で、カーシェアを頻繁に利用しています。
その他にも個人間同士でカーシェアをすることができるエニカ(Anyca)というサービスもあります。こちらは個人が所有している車を登録し、普段乗らない時間帯に利用者にシェアするというもの。最大のポイントは、所有者はその収入で車の維持費を軽減することができて、利用者は普段乗ることができない憧れの高級車などに乗ることができるという点です。
何とベンツやBMW、ポルシェのオープンカーなどに1日1万円くらいで乗れたりします。
カーシェアのメリット・デメリット
今回算出した結果、想定時間内なら、確実にマイカーを持つよりカーシェアを利用した方がお得でした。が、カーシェアもメリットばかりではありません。ここでメリットとデメリットについても触れておきましょう。
まずは、メリットとして以下の3点が挙げられます。
・車に関わる諸費用が一切かからない
・使った分だけを支払えばいい
・いろいろな車に乗ることができる
小さな子供や家族がいると、なかなかスポーツカーなどは買えませんがそんな憧れの車にちょっと乗ってみることもできそうですね。
逆にデメリットは以下の通り。
・使いたいときに予約が一杯で使えないこともある
・街の中心部を外れるとカーステーションが少ない
・時間内に返却する必要がある
24時間365日使えるカーシェアリングですが、そもそも予約制なので空いてないと使えません。便利なサービスですが、皆さんのランフスタイルに合わせてよく比較してみてください。
それぞれの年間コストを計算し、自分に合ったカーライフを上手に選択していきましょう。
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